Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

永平寺(2012年1月9日参拝)

2012-02-05 | 仏閣
ホテルを出発し本日のメインは永平寺。
永平寺は初めて参拝するので楽しみです。


バスツアーの悲しいところは余計な物産店に寄るところで、
まずは月うさぎの里という所へ寄り道。

【月うさぎ神社】


こちらには月うさぎ神社というのがあって、
奈良の「せんとくん」の生みの親、彫刻家の籔内佐斗司氏の作の
虚空蔵菩薩が祀られています。

が、神社に菩薩様?

さすがに参拝する気にはなりませんでした。




うさぎは可愛かったけど。


さて、何も買わず気を取り直してバスに揺られ永平寺へ。


永平寺がある付近は山深いところにあるせいか、
福井市内は天候が安定しているのに永平寺に近づくたびに天候が悪くなってくる。

さすが修行の場だけあって冬場は相当厳しい気候みたいですね。


所在地:福井県吉田郡永平寺町志比5-15
宗派:曹洞宗
御本尊:釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来
創建:寛元2年(1244年)
開山:道元
開基:波多野義重


【歴史】
約760年前の寛元弐年(1244)道元禅師によって座禅修行の道場。
道元禅師は正治弐年(1200)京都に生まれ、14歳の時比叡山で出家、
24歳の春中国に渡り天童山の如浄禅師について厳しい修行をされて、
お釈迦様から伝わった「座禅」という正しい仏の教えを受け継がれ日本に帰国。
初め京都に道場を作りましたが寛元元年(1243)、波多野義重の要請もあり
越前の国に移られ永平寺を開かれたのであります。



【参道】


高野山を思わせるような長い参道を霙混じりの雨が降る中、
ゆっくりと歩きます。


【吉祥閣】


檀信徒の「研修道場」になる巨大施設です。

吉祥閣を進むと瑠璃聖宝閣という展示場と収蔵庫を兼ねた宝物館があり、
貴重な文化財を見ることが出来ます。

こちらは全て撮影禁止でした。


【傘松閣】


平成14年(2002)に迎える道元禅師の750回大遠忌の記念事業として建てられたもの。



参拝料500円を支払いまず通されるのが格天井に当時(昭和5年)文展・帝展に入選した
南画の大家144名による230枚の花鳥図がはめ込まれた絵天井の間です。


【唐門】






参道を真っ直ぐ進むと立派な杉に囲まれた唐門が見えます。

永平寺57世禹隣(うりん)禅師代の天保10年(1839)の再建されたものですが、
幻想的とでもいいましょうか、
その荘厳かつ気品があり雪が似合う美しい門は他では滅多に見られるものではありません。

とても寒いですが暫く見惚れておりました。


【納経塔】






平成8年落慶。


【中雀門】




山門と仏殿の間、僧堂と大庫院の中間にある門を中雀門と呼ばれ、
永平寺60世臥雲禅師代の嘉永5年(1852)道元禅師600回大遠忌に新築されたものです


【承陽殿】




僧堂を拝観し回廊を上に登ると承陽殿があります。

明治14年(1881)の再建で本殿(御真廟)には御開山道元禅師の御霊骨と二代尊の御霊骨が奉祀され、
更に、五代尊の木造も安置されています。

内部は入れませんが外から見ることが可能です。


しかし永平寺は冬場だからか回廊をひたすら歩いてあっちこっちと各伽藍を拝観することになり、
少し迷うこともありますのでお気をつけて。


【仏殿】










回廊を歩いて次は仏殿へ。

七堂伽藍の中心に当たり古来禅宗では伽藍の配置を人体図に相当せしめています。
即ち頭が法堂、心臓が仏殿、左手が庫院、右手が僧堂、腰が山門、左足が浴室、右足が東司です。

この心臓部に当たる仏殿は釈迦牟尼仏を祀る堂で別名「覚王宝殿」、
或いは「三世如来殿」とも呼ばれているそうです。


【風景】






法堂から回廊と仏殿を望む。
これぞ雪の山寺という感じがしてここまで来た甲斐があったなと思わせてくれます。


【法堂】




天保14年(1843)永平寺57世載庵禹隣禅師代に再建されたもの。

380畳もの広さの法堂には須弥壇があり中央は藤原時代作の聖観世音菩薩を祀り、
中央階段の左右には阿吽の白獅子が置かれています。
また天井には八面鏡をつけた八葉蓮華鏡(天蓋)が吊られ中国宋代の形式を守っています。


【大庫院】




法堂から回廊を巡り大庫院へ。

一般の寺院でいう庫裡にあたります。


【山門】






永平寺伽藍の最古の建物で寛延2年(1749)、永平寺42世円月江寂禅師によって再建されたもの。
下層には四天王を、上階には五百羅漢が祀られています。


【四天王像】









東方の守護神持国天、北方の多聞天、西方の守護神広目天、南方の増長天が、
外から侵入してくる魔物から寺を守っています。

昔の画像を見ると近年綺麗に修復されたようですね。


【吉祥の額】


この扁額は高祖大師が宝治2年(1248)11月1日に傘松峰を吉祥山に改めた折りの法語です。
     
・諸仏如来大功徳
・諸吉祥中最無上
・諸仏倶来入此処
・是故此地最吉祥


【永平寺松平公廟所】


永平寺内で最も古い建物で元の勅使門だそうです。
門の奥には越前藩三代目・松平忠昌の五輪塔が祀られていますが、
一般は立ち入り禁止となっています。

多分ここに入れるのは松平家の子孫だけじゃないでしょうかね。


【鐘楼堂】


現在の大梵鐘は第二次大戦中応召にあいながら再び戻されたものを改鋳し、
昭和38年の鐘楼堂の改築とともに完成されたもの。


【祠堂殿】






全国各地の末派寺院による檀信徒の入牌、納骨をする殿堂で、
特別志納の方々による全国各地の位牌が祀られ追善供養等の法要も行われます。

さすがに位牌だらけだしこの時も供養の法要されている御家族がいらしたので
撮影は遠慮させていただきました。


【御朱印】


拝観入り口でいただきました。


【御朱印帳】


御朱印帳は1000円。

表装の手触りもいいしページ数も多い。
これで1000円とは安いし京都や奈良の有名寺院と違って商売っ気が無いのが気に入ったね。


【お堂】


左から稲荷堂、地蔵堂、天照大神宮、金毘羅堂というお堂が永平寺川沿いにありました。

手前の偃月橋は凍っていましたので渡れませんでした。


【永平寺門前・地蔵院】


こちらも雪で遮られて近づくことは無理でした。



今回、初めての永平寺でしたが何度も訪れたくなる魅力あるお寺でしたね。
特に雪の永平寺は格別ではないでしょうか。

身が引き締まる思いとともに充実感を感じさせてくれます。

バスツアーの悲しい宿命でたった90分の参拝が実に残念だったので、
次回はじっくり心ゆくまで参拝させていただきたいと思います。

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1 コメント

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「週刊 日本の神社」掲載画像のご提供のお願い (株式会社G.B. 北村)
2016-04-06 10:46:29
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
デアゴスティーニ・ジャパン発行「週刊 日本の神社」という雑誌を編集しております株式会社 G.B.編集部の北村と申します。

この度同誌119号におきまして、「月うさぎ神社」をご紹介させて頂きたく予定ですが、月ウサギの里様からは画像は別で手配してほしいと言われました。

そこで、貴ブログのこちらのページの一番上の月うさぎ神社の社殿のお写真をお借りできませんでしょうか。

発行の際には1冊献本させて頂きたく存じます。

お忙しいところ恐れ入りますが何卒ご検討よろしくお願い致します。

株式会社G.B.
編集部 編集課 北村耕太郎
〒102-0072
東京都千代田区飯田橋4-1-5ボザール飯田橋
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