Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めて

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味です。

光明寺(2012年2月26日参拝)

2012-03-31 | 法然上人二十五霊跡
所在地:京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1
宗派:西山浄土宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:建久9年(1198年)
開基:蓮生(熊谷直実)
開山:法然
札所:法然上人二十五霊跡16番、京都洛西観音霊場7番


【総門】


この門は「高麗門」という形式で天保十六年(1845)に建立。

立派な総門です。


【閻魔堂】



もともとは閻地院というお寺の御本尊だったそうです。


【表参道】


傾斜がゆるやかで女性でもお年寄りでも楽に登れるように配慮されているので、
通称「女人坂」と呼ばれています。

紅葉の時期は間違いなく素晴らしい景色になるんでしょうね。


【御影堂】




御影堂は応仁の乱をはじめ何度も火災にあっていて、
現在のものは宝暦四年(1754)に建立。


【皇太子お手植え松】


昭和天皇が皇太子の時に光明寺を訪れられお手植えになったものです。


【法然上人立教開宗の像】


法然上人の誕生850年を記念して昭和57年(1982)に建てられたものです。


【梵鐘】


1949年に鋳造されたこの梵鐘は「遣迎鐘」と呼ばれているそうです。


【法然上人袈裟掛の松】



【経蔵】


宝永四年(1707)に建てられたもの。
この中には一切経と呼ばれるたくさんの経典や注釈書、版木などが収められています。


【阿弥陀堂】


寛政11年(1799)の建立。
蓮生(熊谷直実)が琵琶湖の浮御堂から背負ってお連れしてきたといわれる、
阿弥陀様の御像が祀られています。


【石棺】


柵の前の碑には「圓光大師御石棺」と刻まれています。
圓光大師とは法然上人の大師号で上人がお亡くなりになって約500年の後、
東山天皇から贈られたものです。


【勅使門】


唐破風四足門と呼ばれる建築様式の門で当山第58世の鸞空俊鳳上人が建立を発願され、
第59世の誠空仙意上人の代に完成。


【法然上人御火葬跡】



【鎮守社】



【御朱印】



時間が遅かったおかげで駆け足の参拝となりました。
もっとゆっくりと参拝したいお寺です。

またいつの日か参拝すると誓って帰宅の途へ。

帰宅途中にあった長岡天満宮はデジカメのバッテリーも切れたし、
夕方4時半過ぎていたのでこちらも次回来た時にでも。

十輪寺(2012年2月26日参拝)

2012-03-30 | 仏閣
三鈷寺参拝後、光明寺へ向かおうと車を走らせていると十輪寺というお寺が。
まぁ、普通寄り道しますよねぇ。(^^

車の中に500円あったので持ち金900円。

ひもじいぜ。(^^;


所在地:京都府京都市西京区大原野小塩町481
宗派:天台宗
御本尊:延命地蔵菩薩
創建:嘉祥3年(850)
開基:文徳天皇
札所:京都洛西観音霊場第三番札所


【歴史】
文徳天皇の后である染殿皇后(藤原明子)に世継ぎ誕生を祈願し、
めでたく皇子御降誕、後の清和天皇になられたことから文徳天皇祈願所となる。

平安時代の歌人・在原業平がこの地に住んだという伝承により、
業平寺とも呼ばれている。

室町時代、応仁の乱で焼亡しその後荒廃。
江戸時代の寛文年間(1661-1673)に藤原北家(花山院家)が帰依され一統の菩提寺とされた。


【山門】


簡素ですが味わいのある山門です。


【本堂】






現在の本堂は寛延三年(1750)再建。
屋根は鳳輦形という御輿を型どった非常に珍しいものだそうです。

御本尊の伝教大師作の延命地蔵菩薩(8/23のみ開帳の秘仏)と
草分観世音と呼ばれる十一面観音菩薩像が祀られています。

草分観世音は花山法皇が西国三十三番札所を再興された時、
背負われた観世音を十輪寺に納めたといわれ、
おいずる観音とも呼ばれています。


本堂内はとても濃密な空間でした。

撮影禁止です。


【高廊下】



【三方普感の庭】




寛延三年(1750)右大臣藤原常雅が本堂を再建した時に造られたもので、
高廊下、茶室、業平御殿の三カ所から場所を変え、
見る人に様々な想いを感じさせる「心の庭」だそうです。

小さいですが本当にいいお庭です。

庭にある大木は樹齢200年の桜で業平桜という。
花が咲いたら最高だろうなぁ。


【大楠】


樹齢八百年。


【不迷梵鐘】


寛文六年(1666)作。


【石仏】


相当古そうな感じがします。


【塩竈】


在原業平が晩年に隠棲し塩焼きの風流を楽しんだと伝えられており、
彼を偲んで新たに造られたものです。


【業平墓】



【御朱印】



予想以上に見所のあるお寺でした。

三鈷寺(2012年2月26日参拝)

2012-03-29 | 仏閣
善峰寺に行く前日に付近をグーグルマップでチェックしていると、
三鈷寺というお寺が善峰寺の近くにあったので寄ってみることに。

お寺があるということだけで後は全く下調べしないで。
これが後になって調べておけばと後悔することとは夢にも思わず。


所在地:京都府京都市西京区大原野石作町1323
宗派:西山宗
御本尊:如法仏眼曼荼羅
創建:承保元年(1074)
開山:源算上人、日淵
札所:京都洛西観音霊場第5番札所


善峰寺の上の駐車場から更に山道を車を走らせる。
だが、すぐに間違いなくこの道は酷道だと気付く。




私の車は3ナンバーだからこの道を進むのは躊躇われる。

軽トラなら行けそうですが対向車が来たら御臨終間違いなしなんで、
結局歩いてこの山道を歩いていくことに。

この先がどうなっているか知っているならまだしも、
全く見知らぬ酷道を行くほど度胸はございません。(^^;




こんな細い道で滑りやすい道はハンドルを切り間違えると崖落ち決定ですよ。

この先を少し進むと駐車場という名の小さな空地があった。

一応、車でも行けるようですが、
私は遠慮させてもらいますわ。

登りの山道を20~30分歩く羽目になっても。


でも、やっぱり歩くのはしんどかったです。
またこの道を引き返すのかと思ったら苦痛に感じるほど。



【歴史】
平安中期に山下の善峯寺を開基した源算上人が草庵を建て往生院の号したのが起こり。
その後、念仏の道場として発展し浄土宗西山派が創始され、
背後の山の姿が仏具の三鈷に似ていることから三鈷寺と改められました。

応仁の乱で荒廃し江戸時代に復興され1951年(昭和26年)に西山宗として独立し、
四宗(天台宗・真言宗・律宗・浄土宗)兼学の寺院となりました。


【高麗門】


ようやく到着。


【客殿】



【本堂】




本堂拝観は500円必要なんで支払おうと財布を見ると1000円しかないではないか!
あれ?もっと財布に入っていたハズだが。

うーむ、
もっとたくさん入れてるつもりだったのかなぁ。

結局、今日は寒いし財布も寒いので次回参拝した時に本堂へ上がらせていただくことにした。

残念。

しかもデジカメのバッテリーが切れかけてきた。

ついてない。


【京都盆地】


陽気な天気なら絶景を楽しめるのですが、
今日は寒くて楽しむ余裕なし!


【御朱印】


これで残金400円。

今時の小学生以下ですわ。
まったく、財布に400円なんて心細い。(^^;



高麗門を出ると善峰寺方向へ歩いていると門を発見。

近づいていくと「善峰寺へ戻る時はインタフォンで呼んでください。」と
書いてあったのでインタフォンで戻りたい旨を伝えると門を開けてくれて、
善峰寺の境内に入ることに成功。

あ~、良かった~、またあの酷道を歩かなくてすむ。
本当に助かりました。

てか、この門は北門で善峰寺からも出れるんですね。(^^;

最初に調べてこの北門の存在を知っていれば、
あんな酷道を歩く羽目にあわずに済んだのに。(苦笑)

やっぱり事前の下調べはしておくべきですね。
こんな山にあるお寺ならなおさら。

善峰寺(2012年2月26日参拝 其の二)

2012-03-28 | 西国三十三ヶ所
けいしょう殿で景色を堪能した後、参拝再開。

初めて善峰寺に来ましたけど結構広いし登りも多いですね。


【奥ノ院 薬師堂】




元禄14年建立。

桂昌院の両親が祈願された開運出世のお薬師様。


【十三重塔】



【蓮華寿院庭】



【聖観音像】



まだまだ上に歩いて登っていきます。


【青蓮院の宮御廟】




開基の源算上人ほか、宮様以外の住持の墓です。






青蓮院の法親王で善峰寺蓮華寿院住持となった宮様の御廟所。
覚快、道覚、慈道、尊円、尊道の五法親王のものになります。

宮内庁が管理されています。






こちらには桂昌院の親族(本庄家)の墓がありました。


【阿弥陀堂】




寛文13年(1673)建立。
御本尊の宝冠阿弥陀如来と徳川家代々と檀信徒の位牌が祀られています。


【本坊】





【御朱印】

善峰寺(2012年2月26日参拝 其の一)

2012-03-27 | 西国三十三ヶ所
いよいよ善峰寺へ。
ここへ行く道がこれまた細い道路で対向車が来たら
結構しんどいなという道が続く。

まぁ、今の時期だったらあんまり参拝者もいないから大丈夫だと思うけど。
駐車場に着いてみたら大型バスが何台も停まっていて、
このバスが対向で来なくて良かった~と安堵したよ。





所在地:京都府京都市西京区大原野小塩町1372
宗派:善峰観音宗(天台宗系単立)
御本尊:十一面千手観世音菩薩
創建:長元2年(1029)
開基:源算
札所:西国三十三箇所20番、神仏霊場巡拝の道 第85番、
京都洛西観音霊場第1番


【沿革】
長元2年(1029)、源算上人が小堂を結び十一面千手観世音菩薩を刻み御本尊とし開山。
長元7年、後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ良峰寺の寺号を賜った。

依頼、歴代の朝廷の御崇敬篤く白河天皇により諸堂が建立。
鎌倉時代には慈円大僧正や浄土宗西山派の祖・証空上人が住職と務め、
また京都青蓮院問跡の宮様が代々住職を勤めた為、西山門跡と称された。

室町時代には後花園天皇が伽藍を改築され僧坊52に及んだが応仁の乱で焦土と化した。

江戸時代、徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院が復興し現在に至る。


【東門】



【山門】




元禄5年(1692)桂昌院により再建されたもの。

楼上の御本尊文殊菩薩と金剛力士像は運慶の作で源頼朝が寄進されたと伝わる。


楼上に上がって御本尊と金剛力士像が超絶見てー!

山門については無量壽寺の山門が強烈なトラウマ、いやもとい、
衝撃だったのでどんな山門見ても小さいなと感じてしまうよ。(^^;


【文殊堂】



【観音堂】




こちらも元禄5年(1692)再建。

御本尊十一面観世音菩薩は仁弘法師作。
脇立の十一面観世音菩薩は源算上人作で洛西三十三カ所第一番の御本尊。

本堂内は撮影禁止でした。


【お地蔵さん】



【お香水】


仏様にお供えするお水で長寿の御利益があると伝わるそうです。


【つりがね堂】


1685年に桂昌院が徳川綱吉の厄除けの為に寄進されたもの。

私も撞かせていただきましたが良い音が響いていました。


【護摩堂】




元禄5年建立されたもので不動明王五大尊が祀られています。


【遊龍の松】


天然記念物。

樹齢600年の五葉松で以前は全長54メートルあったが、
平成6年に松くい虫の為に15メートル余り切ることもあったが日本一の松です。


【多宝塔】




重要文化財。

元和7年(1621)賢弘法師により再建されたもの。


【経堂】




宝永2年(1705)建立されたもので祈願成就の絵馬堂。


【景色】


いや~気持ちがいい景色ですね。


【開山堂】


元禄5年(1692)建立されたもので源算上人117歳のお姿を祀る。


【幸福地蔵】




桂昌院が幸せを願い拝まれた約300年前のお地蔵さんです。


【多宝塔】




上から見る多宝塔が素晴らしい。

そういえば常寂光寺の多宝塔もこんな感じで素晴らしかったな。


【宝篋印塔】


鎌倉時代に慈円大僧正により伝教大師筆の法華経が納められているそうです。


【桂昌院廟】


桂昌院の遺髪が納められているそうです。


【十三仏堂】


元禄5年(1692)建立。
善峰寺守護の諸尊が祀られています。


【釈迦堂】






明治18年(1885)建立。
御本尊石仏釈迦如来は源算上人作。
明治初年まで釈迦岳に安置されていましたが、
信者の崇拝篤く明治13年下山されたそうです。

こちらは撮影OKです。


【稲荷社】



【青蓮の滝】


石仏不動明王が祀られています。


【けいしょう殿】


桂昌院を祀る。


【景勝】


ここまで登ってくると更に景色が素晴らしくなってきます。

ここらで休憩。

ということで続きはまた明日。