私的図書館

本好き人の365日

ないしょの話

2005-07-02 21:35:00 | 日々の出来事

やられた~☆

子供番組で泣いてしまった!

土曜日の朝七時。
小学生の女の子たちが魔女見習いとして活躍するTVアニメをやっていたんです。

この番組、子供向けのドタバタもあるのですが、たまに親の離婚問題や、老人介護の問題なんかも採り上げていて、かなりバラエティーにとんだ構成。

その中で、今回放送のお話の内容は、なんと友達の「死」でした。

普通、子供アニメの登場人物は死にません。
いろいろな製作者サイドの問題で(声優が忙しいとか、演出上インパクトを与えたいからとか)登場人物が殺されたり、死ぬ場面が描かれることはあっても、「死」そのものが主役になることは稀です。

それなのに、今回は、病院で友達になった女の子が、「魔女になりたい」という夢を持ったまま、病気の前に力尽きてしまうのです。

魔女がほんとうにいたとわかった時の喜び…
魔女の女王様に頼んで、退院したら「魔女見習い」にしてもらえるはずだったのに…


みんなの励ましで、一度は回復しかかるのですが、やがて冬の訪れと共に病気がしんこうして…

薬の副作用で髪の抜けた頭を隠すために巻いたバンダナ。
その絵をみたとたん「あぁヤバイ…」と思ったのですが、30分後にはテッシュで目頭を押さえていました。

そこいらのヘタな映画よりも泣けます*(涙)*

どんなにいい子で、どんなに頑張り屋で、どんなに優しい子でも、奪っていく「死」。

我が子の死を受け入れる若いお母さんの声をやってみえた島本須美さんの演技も良かった~☆

最近、人間は死んでも生き返る。強い思いがあれば死なない。なんて信じている子供たちがいるそうです。

身近で死に直面する機会が減ったのは確かですが、大人社会があまりにも「死」を隠してきた影響なのでは? と思ったりもします。

そんな中、この番組は貴重でした。
よく企画が通ったなぁ。

製作者に拍手*(びっくり2)*