紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

三つの「かく」

2005-12-27 13:51:18 | 20・日々のできごと
きのう、間違えた言葉を使って、知らない間に恥をかいているかもしれない、ということを書いた。
それで、思い出したことがある。

ボケ防止のための三つの「かく」
1、恥をかく
2、文章をかく
3、汗をかく

この三つの「かく」ことをしじゅうしている人は、ボケにくいそうである。
というのを、何かで読んだ。
まさに、私にピッタリ。三つとも、毎日一度はかいている気がする。
私はもしかしたら、ボケないかもしれない。

と書きつつ、また気がついた。
もう何で読んだのかは忘れている。(汗)
やはり、三つとも毎日心がけていても、ダメなものはダメかも。

ところで、
今年も、私にとっては本当にいい一年だった。
年頭に「完全燃焼」を頭の中において、一年を過ごしたいと思った。
自分としては燃焼した気がする。
それなりに、新しいことにもチャレンジしたし、暇という時は、ほとんどなく過ごした。
書く仕事も楽しみながらできた。(書く以外の仕事はほとんどお断りしたのは申し訳なかった)

明日から31日まで、栂池にテレマークスキーをしに行く。
このBlogを始めて、約1年半。
私の中では、Blogを書くことは、生活の一部になりつつある。
今年も見てくださったみなさまに、たくさんの感謝を。
ほんとうにありがとうございました。

(写真:昨年末~正月にかけて挑戦した仙丈ヶ岳。小仙丈ヶ岳を過ぎ、頂上直下で敗退)

言葉を知らない?

2005-12-26 06:39:37 | 2・仕事の周辺
こんなことを書くのは、気が引けるのであるが、私は本を書くのを仕事にしながら、言葉を知らないと思うことがある。それも、ほんとうにしょっちゅう、ある。

だから、きっとこのようなBlogを書いていて、知らぬ間に恥をかいていることって、たくさんあるんだろう。
でも、まあいいや。恥をかく以上に、よいこともたくさんあるから。
相変わらず、変なこと書いているのねと誰かが思うくらいで、みんなもあっという間に忘れてるだろう。(そんなことないか?)

こんな私がよく本を書くのを仕事にしているよね。と思う人も、Blogを読んでくれている人の中にはいるだろう。
だけど、これはだいじょうぶなのだ。編集の人が、何度も読んで、ここはおかしいと指摘してくれるから。

ところで、なぜこんなことを書いたかというと、一昨日書いた「気付」という言葉。
これで字は正しかったんだっけ? と思って辞書を調べた。
そうしたら、思わず「えーーーーっ!」といってしまった。
字は正しかった。
でも読み方が違っていた。
「きづけ」と読む方が正しいそうである。
今までずっと「きつけ」と読んでいた。
「きつけ」とも読むとただし書きがついているのもある。

手紙

2005-12-24 07:00:49 | 15・心に残ること
嬉しい手紙が送られてきた。
仕事がら、こういう本当に心が温かくなるような手紙を、1年に1度くらい頂くことがある。
送ってくれたM・Yさんは、私の本の読者である。といっても、最初に本を読んだのは、10歳の頃で、今26歳。

その昔、あまり個人情報の公開にうるさくなかった頃、本の奥付には、著者の住所が印刷されていた。
その頃は、ずいぶんたくさんの手紙が小学生や中学生の子どもたちから届いた。
1日5~10通くらい。よほど具合でも悪くてためこまない限り、返事を書いた。手紙を書くには、時間が足りなかったので、葉書で返事を書いた。

その後、本に個人情報は載せなくなり、出版社の編集部に問い合わせても、教えてくれない時代になった。
では、どうすれば、著者に手紙を送れるのか。というと、その本の出版社の編集部気付で送ると、少し時間はかかるが、転送されてくる。
でも、そうまでして、手紙を送ってくれる人は、そうたくさんはいない。

Mさんの手紙は、そうして私の元に届いた。
最初はお兄さんの本で、本棚にあったものを、手にとって読んだ。それから何冊かの本を何度も読み返した。これからも読み続ける……。
ということを、どうしても私に伝えたくて、手紙を書いてくれたのだった。
Mさんの言葉は、まっすぐに私に届いた。Mさんの16年の月日を思い、心が震えるようであった。
それは、私にとって、ほんとうに嬉しいクリスマスプレゼントになった。

今日がみなさまにとって、よい一日になりますように。

お正月

2005-12-21 07:27:25 | 20・日々のできごと
もう いーくつ寝ると お正月・・♪
とそろそろ元日までの日数を数えるようになった。

お正月の思い出といえば、息子が小1~小6年までの6年間、毎年、年末から正月にかけて、家族で巻機山のふもとで過ごしていた。
わかんで雪山のふもとを歩いたり、そり滑りをしたり、雪の中で、物好きにもバーベキューをしたり。
少し大きくなってからは、スキーに出かけた。
多分、息子も娘も、正月というと、あの風景を思い出すことになるのだろう。

あんな風に家族そろって、みんなで何か一緒にできる時というのは、思えば短い期間である。
その後は、自宅で正月を迎えたけれど、誰かは欠けていた。
特に、息子が山形に行ってからは、正月の元旦に家族全員そろうことは、一度もなかった。
夫は、たいていどこか雪の山に登りに行っていたし。

来年はどうなるんだろうか。
我が家は、うかうかしていると、正月はみんなどこかへ行ってしまい、気づいたら、私一人だけが家ということもありそうなのだ。
だから、早くに計画を立てて、栂池にスキーに行くことにした。(笑)
とまあ、なぜこんなことを書いているかというと、そんなに出かけていて、家族から文句が出ないのかという疑問にお答えしているわけです。
でも、年末には、息子が山形から帰ってくるので、私も大晦日には帰ってきて、家にいることに決めた。
息子が帰ってくるというのも、この後そう何回もありそうもないから、一緒に元旦を迎えようと思う。

バロメーター

2005-12-19 06:52:01 | 3・山の日記
巻機山は、大学時代最初に登った山である。
頂上付近の、のびやかな山稜が好きな山だけど、それ以外にも登りたい理由がある。

大学時代から、四季折々、20回くらいは登った。
そんなに何度も登っているので、巻機山に何時に登頂できるかで、自分のその時の体力がわかる。
つまり、私にとって、体力を測るバロメーターになる山なのだ。
最近、かなり体力がついてきたので、どのくらいの時間で登れるか確かめてみたい。

たいていは、朝4時半ふもとを出発。
登り口通過が5時頃で、登り着くのが、10時から11時頃だ。
夏だと、一番暑い時間帯に、頂上前の一番きつい登りになる。
巻機山は、途中の樹林帯が暑く、あまり景色もよく見えないので、尾根に出るところまで登らないと、登った甲斐がない山だ。
そして、山頂の見えるニセ巻に出ると、あっと声をあげてしまう。今まで見えなかったすばらしい眺めが、一気に目の中に飛び込んでくる。

ああ、来年はまた登りたいなあ。
夏は他に登りたい山がたくさんあるので、春まだ雪の残る頃か、秋の終わりだろうか。

登りたい山

2005-12-17 09:23:33 | 2・仕事の周辺
きのう書いた山々のほかに、登りたい山がもう1つある。
いつかこのBlogにも書いたことがある巻機山である。
来年登りたいというよりは、毎年毎年できれば1年に1度は登りたい。
けれど、新潟の山奥なので、どうしても泊まりが必要で、そうそうは行けない。

最後に登ったのは2002年なので、来年は登りに行きたいなあと考えている。

ここは私にとって、第二の故郷ともいえる場所だ。
いつも泊めて頂いている民宿「和泉屋」さんの息子たちはもう結婚したから、そろそろ子どもでもいるだろうか。
そうしたら、私と同世代の若旦那と若奥さんはもうおじいちゃん、おばあちゃんになっている。
大旦那さんは、4年ほど前に亡くなったけど、大奥さんはひいおばあちゃんになっているかな。
そうすると、その上のひいひいおばあちゃん(すごい!)は、お元気にされているだろうか。
とそれぞれの消息が気になる。
ご家族のみんなに会いたいなあ。
(写真は和泉屋さんの前で。友人一家と、和泉屋さん若夫婦一家)

大旦那さんも若旦那も、私が本を書くのにすごくお世話になった方たちである。
「ぼくらの夏は山小屋で」 「雪山のひみつ基地」 「峠をこえたふたりの夏」 「森のホワイトクリスマス」 
の4冊は、大旦那さんと若旦那のおかげで書けた本だといってもいい。

(写真トップ:巻機山山頂付近ののびやかな稜線)

◆2005年の山行・スキー◆

2005-12-16 16:20:03 | 3・山の日記
今年も、最後の山行が終わった。

いろいろ健康上の理由から、お医者様からはクスリを飲むつもりで運動しなさいといわれている。
その結果、ここ30年くらいで、今年ほど山(スキーも含めて)に行った年はないほど、たくさん行った。
もちろん山が好きというのもあるけれど。
それと、父の介護がなくなり、以前より時間がとれるようになったということもある。

心に残る山はいくつかあるけれど、一番印象深いのは、南アルプスの荒川三山~赤石岳。
入山に時間がかかるので、よほどチャンスがないと、登りに行けない山だ。
3000m級のピークを5峰越えて行く。

次は、昨年末に行って、頂上直下で敗退した仙丈ヶ岳。
再度ゴールデンウィークにアタック。やっとピークを踏むことができ、すばらしい眺めに満足。
雪山とはいっても、年末の凍えそうな寒さとはちがって、暖かく、穏やかな天候なので、リラックスして登れた。

今年は南アルプスに行くことが多かった。
来年はどこに登りに行こうか。と考えている時が、楽しい。
今一番登りたいのは、剣岳かな。ほかには、五竜や、去年登れなかった甲斐駒ヶ岳か。

これから雪の時期は、テレマークスキーの上達目ざして、ゲレンデ練習に励む予定。
そして、時にはバックカントリーに出たい。
名もない山でも、人の踏み跡のない雪の山は、最高に心ときめく世界である。

来年も、時間がある限り山に登ろうと思う。
(写真はGWの仙丈ヶ岳)

(カテゴリー◆山と旅の覚え書き



<2005年の山行・スキー>

1月・・八海山(スキー・くすの木)

2月・・赤倉(スキー・ホイッスル)
    川乗山(築地山岳会)
    奥多摩・御前山(ホイッスル有志)

3月・・神立高原(スキー・友人他)
    蓼科ピラタス(テレマークスキー)

4月・・筑波山(かきのはっぱさんと)
    玉原高原(テレマークスキーツアー)
    高尾山(友人3人と)

5月・・南アルプス・仙丈岳甲斐駒が岳(夫と)
    奥多摩・蕎麦粒山(ホイッスル)

6月・・会津・七ヶ岳(ホイッスル)

7月・・丹沢・塔ノ岳(ホイッスル)

8月・・荒川三山~赤石岳(ホイッスル)
    三つ峠山(ホイッスル有志)

9月・・アメリカ ザイオン&ブライスキャニオン国立公園(娘、良流娯さんと)

10月・・南アルプス・鳳凰三山(くすの木山の会)

11月・・雲取山~石尾根縦走(良流娯さんと)
     上州・水沢山(ホイッスル山の会)

12月・・湯河原~幕山・南郷山(ホイッスル山の会)
     栂池(テレマークスキー) 

あの日に帰りたい

2005-12-13 17:43:35 | 20・日々のできごと
「あの日に帰りたい」は、松任谷由実が荒井由実だった頃の曲である。

今回の山行に参加した、K太君は小学校の4年生。
小田原から、一緒に小田急ロマンスカーで帰ったのだけど、ああ、子どもって、大人と(私と?)は感じ方がはちがうなあ。
と、思う言葉をいった。帰りがけに。

「きのうにもどれればいいのに。」
大勢で湯河原の幕山に登って、温泉旅館に泊まったのが楽しかったから、また最初からやり直せたらいいなあ。
ということらしい。

そうか。そんなに楽しかったのね。もう一度戻って、やり直したいなんて思うほど、楽しかったなんて、すごい良かったよね。
と、思った。

そして、私がいったのは、
「今度は、2月の初めにスキーに行こうね。」
「そ~んなの、まだまだ先じゃない。」

そうか。子どもにとって、2月は果てもなく先のことなのか。
私にはあっという間だけど。

でも、話しているうちに、思い出した。
「私は行けないけど、お正月山行というのがあるよ。」
来年は奥武蔵の「多峯主山」(とおのすやま)だそうである。
「僕、行けるかどうかわからない。」
今時の小学生は忙しいのだ。

来年5年生になるK太君にも、楽しいことがたくさんある1年だといいね、と思った。