ニュージーランドのミルフォードトラックを舞台に書いた、16作目の本
2001年9月
絵・川村みずえ
小峰書店
小学上級から
「小学校でイジメにあっていた12歳の千沙。
やっとの思いで卒業式を終え、春休みに父の待つニュージーランドへと向かう。父と二人で、疲れた心をなおす力があるというミルフォードトラックを歩くことになっていた。
ところが、その旅には、小学4年の男の子、直人という思わぬ道づれがいた。」
◆この本に関するBlog→「世界一美しい遊歩道」 「太古の森」 ミルフォードトレッキングの旅
◆書評→ 読売新聞
2001年9月
絵・川村みずえ
小峰書店
小学上級から
「小学校でイジメにあっていた12歳の千沙。
やっとの思いで卒業式を終え、春休みに父の待つニュージーランドへと向かう。父と二人で、疲れた心をなおす力があるというミルフォードトラックを歩くことになっていた。
ところが、その旅には、小学4年の男の子、直人という思わぬ道づれがいた。」
◆この本に関するBlog→「世界一美しい遊歩道」 「太古の森」 ミルフォードトレッキングの旅
◆書評→ 読売新聞
「神さまの木」の次に拝読したのが、「太古の森」でした。
だから、これから、書かれる事とても興味深く、楽しみにしています。
その頃、世界で一番という所にあこがれ、はるばる行きました。
世界じゅうで一番大きな生物といわれるセコイアの巨木に会いにいったり。今も世界で一番には、強く引かれます。
日本で一番にもひかれますが・・。
それが太古のままの自然に触れているうちに、ヒステリーを起こして,思いのたけをわめき散らし、泣き寝入りするように変わりました。
翌朝起きてみると、直人が殻を破っていました。性格は容貌と同じように、変えるのが難しいのですが、大自然は直してくれる、ということが本書のテーマと受けとりました。罪と罰」のラスコールニコフが、シベリアで変わったように。
「丘の家のジェーン」のように、千沙はいずれ母と別れて、父の許に行くでしょう。直人をつれて。
聡明な母は自分の欠点を知っているようですが、独りになってはじめて反省するでしょう。そのとき母がどうするか、続編を読みたいものです。
ゴアテックスのブランド名がそのまま出ている点がすこし気になりました。小生の気にし過ぎかもしれませんが。
空は太初の青さ妻より林檎受く 草田男
千沙はかわいげのない女のこかあ・・。誰かが、私に似ている(子どもの頃の)とかいってたかも。(汗)
人は、いくつになっても、性格はあまりかわらないものかもしれません。でも殻をやぶる(自分をさらけ出す)ことで、欠点をもひっくるめたその人自身が受け入れられることにつながる気がします。
ゴアテックスは、ブランドじゃなくて、生地の名前なので、ノープロブレムだと思うのだけど。
小生は宅配便を宅急便と表現して、面目を失った経験があるため、この件ではナーバスになっていました。
でも、ゴアテックスは、生地の名前で、いろんなメーカーからその生地で作られたレインウェアが出ています。
ゴアテックスは、汗は外に出すけど、外からの雨水は、しみこませないという、優れもののの素材です。山ではチョー便利。
しかし三陽商会がライセンスを得て、戦略歴にコートを前面に出して宣伝してきたことなどから、最終製品のブランドと受けとる人が繊維業界にも増えました。特に若い層に。繊維通暁している友人も、年をとり、時代遅れになってしまったとは思いたくないのですが、いまや繊維より神社仏閣に関心が移ってしまっているらしいのでー。
そういえば、家にもバーバリーのコートがあるけど、それは、本家本元のじゃない方のコートだな。そんなに高くなかったから。本物は、マフラーだって高いもんね。
千沙は自分に忠実で、もっとも魅力のあるヒロインのひとりという見方があります。
どちらの説にしろ、この本を読んでくださったのは、ありがたいことです。
いつも、どうもありがとう!