インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ベンガル湾季節便り/スーパームーンと地震

2011-03-19 00:31:20 | 季節・自然
今日のフルムーンは、地球に一番近くなる特別の満月と知って、七時過ぎ、
浜に出た。
確かにいつもの満月より一回りでかいし、光輝も一段と強い。朝一番の太
陽くらいの煌々としたまぶしさで、見ている目がふさがれるくらいだ。

夜空にはむら雲、流れる雲と満月の鬼ごっこ、壮麗な月は隠れたり、現れた
り、煙のような紗がかかって、いつものフルムーン程度の光輝となり、目を
細めずとも見ていられる明るさとなった。
ときどき分厚い雲が覆ってしまうが、また雲の破れ目から煌々と大きな丸い
顔を出し、つい見とれるばかりの美しさだ。
首が痛くなるまで仰ぎ続けても見飽きない麗しさ。

スーパームーンを見ているうちに、どこからともなく希望がわいてきた。
大地震と津波のニュースに憂えがきわまるばかりの昨今だったが、今日のニュ
ースでは原発の何基かは持ち直したようで日曜には電気が復旧見込みとあっ
たし、自然は牙を剥く一方で、相変わらずこんなにも美しいのだ。
思わず瞑目、今回の大災害で亡くなられた方々の冥福を祈っていた。

インドの学校でも、黙祷して犠牲者の冥福を祈っている昨今、インド政府も
毛布類などの救援物資送付と、支援に走っているようだ。

私が成田に到着する27日までには、国内の状況がさらに落ち着いていてほしい
とひとえに祈るばかり。

それにしても、原発でわが身の危険も省みず、奮闘し続けている五十人のヒー
ローにはひたすら頭の下がる思い、すばらしい奮闘振りだ。
非常事態でも冷静に行動し、助け合っている国民といい、改めて母国に敬慕
の念が強まるばかりだ。
こういう緊急時だけに、人間が試されるという感じだが、みなそれに実によ
く応えている。
日本万歳!
戦後の混乱期を潜り抜けて未曾有の経済成長を成し遂げた底力ある日本のき
もっだまがまた試されようとしているわけだ。

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