インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ラッパー、ビッグディールのリミックス動画

2016-05-23 15:59:00 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
南インドのIT都市バンガロールでコンピュータ技師の傍らラップ活動に従事している息子(27歳、芸名BIG DEAL)が新曲の動画プロモを送ってきたので、紹介したい。
三十数年前インドでもはやったボブ・マーリー(1981年に36歳で夭折したジャマイカのレゲエミュージシャン)のリミックスである。
Dont Worry- Big Deal | Bob Marley | Three Little Birds Remake

導入シーンで、ビッグディールが持っているトロフィーは、ベストヒップホップアーティスト賞時の記念品である。

ついでに、オリジナル版も紹介しておく。邦訳歌詞はこちらから(東日本大震災の被災者の方々の鼓舞ソングとして、このブログライターの方は紹介している)。
Bob Marley-Don't worry be happy

ウイキで調べてわかったけど、ボブ・マーリーの父親は白人だったんだね。十歳のときになくなって経済的援助がストップしたことで、キングストン郊外のスラムで極貧生活を余儀なくされたとある。1930年代にジャマイカの労働者階級と農民を中心にして発生した宗教的思想運動、ラスタファリ運動(Rastafari movement)が彼の歌の背景にあったなんてのも今初めて知った。
ドント・ワーリーという歌詞にも、貧しい労働や農民への愛情がこめられていたんだな。いろいろ大変だけど、思い煩うなよ、楽天的にいこうぜとの思い、ジャマイカとかの熱帯国同様、インド人も「ノープロブレム」が口癖で、タイのマイペンライ(気にしない)なんかもそうだけど、何が起ころうと楽天的にとらえるポジティヴ性は悲しいことやつらいことも多い人生における処世術ともいえるだろう。
みなさん、何があってもノーテンキに生きましょう。私なんてまさにその典型、超オプティミズム。

最後に、おなじみの人気レゲエ曲もどうぞ。
昔、インド人夫も好きで、日本人客がたむろしているホテルのベランダでよくかけていた。
懐かしいな。
Bob Marley - I shot the sheriff (Live)
邦訳歌詞はこちら

*以下ボブ・マーリーファンのブログから引用。
ジャマイカの音楽を世界的なMUSICジャンルにまで引き上げた偉大なアーテイストですね。
誰が見てもイケメンでラスタカラーにドレッドとファッション的な魅力もいっぱいですが、
ボブ・マーリーの魅力はその歌詞にあると私は考えています。
私も高校生の頃に初めて聞いて以来すべてのCDを買って聞きました。
さらに様々なドキュメンタリー番組や映画も見ました。知れば知るほど人間くさくて
そして器の大きい人だなと相反する部分も知りました。

彼の考えや行動そして歌詞の中には切っても切り離せない考え「ラスタファリズム」というものがあります。これは1930年代に活躍したジャマイカ出身の社会運動家、マーカス・ガービーがアフリカ回帰を唱えたことから始まったもので一種の宗教ともいえるものです。

ボブ・マーリーは裕福な白人の父と貧しい黒人の母との間に生まれた。白人から拒否されたばかりでなく、黒人社会からも疎まれ、極貧の少年時代を経験する。それでも人種のはざまでもがき、彼がたどり着いた信念、それは黒人至上主義ではなく、すべての人が人種の壁を超えてひとつになることだった。故国ジャマイカの政争に巻き込まれ、命を狙われながらも平和へのメッセージを歌い続けたボブの前向きな人生。
この背景が分かるとさらに歌詞とメロデイが入ってきますよ!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最高 (puri)
2016-05-28 02:56:20
最高にクールです。
興奮しました。
8回連続で聞いてしまいました。
Great job,
返信する
感想伝えておきます (ミチ)
2016-05-28 23:04:09
ありがとうございます!

息子に伝えておきますね。
きっと喜ぶと思います。

EP発売まであと二ヶ月ほどかかるらしいけど、私も楽しみにしてます。

今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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