インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

福井の叔父の旧家(写真)

2015-08-30 20:13:11 | 
先月18・19日とお世話になった帆谷町の叔父の私邸を撮影したときの写真を、公表しよう。
戦災に遭わなかった旧家を応接間など洋風に改造した家で、手工芸に優れた叔母のせいで、温かみのこもった居心地のいい空間に仕上げられている。
丹精した和風庭園がまた素敵。
以下、どうぞ。





和風の格子戸玄関


土間の隅の、素焼きの大壺に挿した枝に留まる
カラフルな小鳥たちの意匠が楽しい。手作り絣の
クッションつきの座高の高い木椅子も素敵


下駄箱の上は、古皿や松かさ、朱塗りの台の小松と
縁起よく美しくしつらえられている


上がり間に飾られた値打ち物の屏風と、白壺の生花、
カラフルなモビールも色を添えるアクセント

 
(左)私がお世話になった奥の和室は、叔母の祖母時代からの昔ながらの客間。衣紋かけに
着物の端切れを利用した手作りの和風モビールが吊り下げられていた。
(右)コーナーの朱塗りの台のミニチュア衣紋かけに吊るされた振袖が鮮やかでかわいらしい。
赤い市松模様の白座布団も粋。


薄紫の革ソファーに手作りクッションが洒落た洋風応接間。
インドでわが弟の現地結婚式に参列したとき買い求めた、
ヘリテッジヴィレッジ・ラグラジャプールの手描き壁画も
壁に飾られ、カラフルな異国情緒をかもしている。
ピアノの上には、親族の直木賞作家、藤田宜永氏の色紙
サインも…

  
(左)両面開きのフランス窓が瀟洒、本棚には百科事典が並ぶ。
(中)テレビコーナー。テレビ台の下にも手作りグッズが並ぶ
(右)テレビの後ろのコーナーを拡大すると、三角テーブルにはコラージュや人形、叔母の手作りグッズが…


小玉スイカでもてなされたが、甘さ控えめでしゃきしゃき、
おいしかった

     
応接間の全面ガラス戸の向こうに、美しい和風庭園が開ける。
昔ながらの客間の廊下からも降りられるようになっている。
春には桜、秋は紅葉が愛でられる、叔父自慢の丹精したお庭。
旧家の周囲には広々とした田園風景が広がり、文殊山も背後
に控えている


*素封家だけに、これまで旧家の改造につぎ込んだ金は悠々、新築の立派な一軒家が買えるまでの嵩になったというが、次世代に明け渡すにわたって、旧家の保存には莫大な経費がかかるため、当主は悩んでいる。持てる者の贅沢な悩みといえないこともないが。せっかくここまで丹精こめたものを末永く大事に保存していって欲しいと姪としては思うが、新世代の胸先三寸。

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