インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

書を捨てよ、街に出よう(菊水庵便り14)

2016-11-05 15:28:30 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
先月末、富山にある日石寺に思い立って、参拝してきた。金沢から高速バスで富山まで一時間、チケットプラザで買って870円と割安だった。
案内所で行き方を確認後、富山駅を出て左折、エスカレータを上がった電鉄富山駅から上市駅まで三十分(片道600円)、そこでバスが来るまで一時間半待って、一般人も乗れるスクールバスで辺鄙な駅を山の方へ上がって20分、大岩山の麓に到着、目前に赤い鉄製欄干のついた石段が伸びており、運転手さんに百段ほど登ったところに、本堂が開けると教えられた。

杉の大木がそびえる神々しい霊気に満ちた石段を登り、奥にお寺があった。中には真言密教の不動明王様(磨崖仏)が祀られており、恭しく参拝。山間の境内は広く、勾配のある道を上に上がれば、三重塔、八十八ヶ所霊所、金毘羅堂とあって、下に降りれば、竜の口をかたどった岩から流れる六滝(入り口右手に霊水所、盲目の百姓が藤の木の根元からしみだした水で目を洗ったら見えるようになったという奇跡の霊水、藤水がししおどしから注いでいる)、十二滝、厄除にごりやくのある小さな岩洞のお堂などがあり、見どころ十分だった。

6つの、或は12の滝が落ちる箇所に立っていると、水が落下する清浄なエネルギーが満ちていて、清々しかった。

杉の大木が鬱蒼と生い茂る聖地は、清浄な気に満ちており、まさにパワースポット、心が洗われるようだった。目に効くお守を買って(550円)、霊水をペットボトルに詰めて(100円)、二時間近くもバスを待って(バスが一日四本しかない)富山に戻り、自室に帰り着いたのは午後十時前だったが、思い切って行ってよかったと思う。

今の私には必然性のあるスピリチュアルツアーだった。

金沢滞在もいよいよひと月を切ったので、読書よりも街中探検もしくはプチツアー、昨日は21世紀美術館としいのき迎賓館の展覧会を堪能した。
金沢近代文学館の脇道の楓(かえで)並木が赤みの優った金に色づいており、そぞろ歩くのが楽しかった。しいのき迎賓館の二階のガラス張りロビーからは、街の灯にほの赤く浮かび上がる楓の林が見下ろせ、紅葉の季節ならではの夜景を楽しんだ。

11月1日にショピングビル・アトリエで点灯式が行われ、幼稚園児たちの手で、大通りの並木が雪をかたどったシルバーにライトアップされ、アトリエ前の大木は雪吊りデザイン、青い豆電飾で飾られた低木もあって、鮮やかだった。
繁華街・香林坊からふらっとバス(片道百円、中高年者向きのゆっくり小型バス)で帰る竪町の広場にも、去年同様、クリスマスツリーの色鮮やかなライトアップが目を楽しませてくれる季節になった。

これから紅葉が見頃なので、出かけることも多くなると思う。そんなわけで、ブログはたまにしか送れないと思うけど、ご容赦を!

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