インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

靴修繕工、ナノ車を予約

2009-04-15 02:55:16 | 私・家族・我が安宿
タタ社の世界一安い車、ナノがすでに発売されたことはすでに報告した
が、30万という超安値だけに、ムンバイ・プラバデヴィ(Mumbai/
Prabhadevi)地区のショールームでは42歳のマルチ・バンダレ(Maruti・
Bhandare)さん(靴修繕工)まで予約して、話題を呼んだ。靴の修理やと
侮るなかれ、ハイエンドのラグジュアリー仕様を選んだとか。

                             

マルチさんはこの二年間バイクを買うつもりで貯金していたそうだが、
バイクだと60000-70000ルピー(1ルピー=約2円)の出費で、いくらか
足せばこのスマートな小型車が手に入るため、妻と二人の息子のために
も思い切って決断したそうな。

               

ハヌマン(猿神)の熱心な信者であるマルチさんは、神様の誕生日に予
約、140000ルピーの前金を小切手で支払ったそうである。

なお、ブッキングは今月25日まで続く。申請用紙は全国1000市の30000地
域で入手可能で、ステイト・バンク・オブ・インディア(State Bank of
India)がローンに応じる。


(「The New Indian Express」、ローカルベースの英字紙
トッピックスから引用)


*   *   *

*一言/中流庶民にも手の届く夢の車をと、1ラーク(10万ルピー=約
20万、注・現実には1.5ラーク=30万になった)カーめざして踏ん張って
きたタタ社のラタン・タタ(Ratan Tata)会長、ライバル社に1ラーク
の車なんてできっこないと、あざけり笑われながらも、あきらめなかっ
たその心意気に脱帽!

                                        
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ボタン外し猥褻騒動

2009-04-15 02:08:21 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
先ごろムンバイで催されたラクメ(Lakme)という化粧品ブランド主催の
ファッションショーで、ムンバイを本拠地とするヒンディ映画界のトッ
プ男優の一人、アクシェイ・クマール(Akshay Kumar、写真)がモデルと
して登場、ステージで女性モデルがアクシェイのジーンズのボタンを外
すパーフォーマンスをしたのみならず、調子に乗ったご本人が最前列で
見守っていた妻の元女優、トゥインクル(Twinkle)の前までしゃしゃり
出て、ジーパンのボタンを外すようそそのかす一幕があった。
妻のトゥインクルは最初苦笑いして退けていたが、夫が強要するので、
半ばなげやりに言われるままボタンを外した。

                       

事後、この場面がニュースで流されたことから、物議をかもし、ついに
わいせつ騒動にまで発展した。

保守的なインドでは、公衆の面前でのみだらな行為はモラルに反すると
いうわけである。

          

ついに、妻のトゥインクルは警察に出頭しなければならない羽目になっ
た。ただし、すぐ釈放はされたが。
夫のアクシェイ・クマールは外国ロケ中だった。

過去、この手のわいせつ騒動には、靴の広告写真で、男女のモデルが靴
のみまとってのヌード(こぶらを巻きつけて大切なところは覆っている
ので、見えないが)事件などがある。

アクシェイもほんのジョークのつもりでやったのだろうが、代価は高い
ものについた。国内では、スターは常に行動には慎重にならなければい
けないということらしい。

                 
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ヘルスノート/しつこい断食後遺症

2009-04-15 00:51:54 | 生活・慣習
<4月14日>
昨日は断食明けでさすがに疲れて九時間もぐったり眠りこけたので、今
日は大丈夫だろうと思ったら、下肢に力は入らないし、背中が引きずら
れるようなだるさがまだ続いていた。
疲労感が激しく、ちょうどハードなヨガをやったあとの翌日のような消
耗感がある。

         

初回のエレクトライト(ブドウ糖や塩分入りの顆粒点滴、日本で言えば
ポカリスエット顆粒<写真>のようなもの)水を中止して、レモネード
にしたのが大間違いだったようだ。それでも、だるい体をひきずりつつ
なんとかノルマを果たしたが、やはり私の年代では断食は無理があるの
かもと、だんだん弱気になってくる。
空腹感があったので、朝・昼食とも多めに食べた。

                     

午後五時半、浜に出る。
今日も蒸し暑い一日だったが、壮麗な夏の夕日を拝めた。
昨日同様、遠浅なみの、汀が広範囲に現れた引き潮。
素足になってさざなみのように押し寄せるひたひたのうしおに浸しなが
ら、ゆっくり歩き出す。小波が引いた後の鏡面グラスのような砂上が夕
日を反映して鮮やかに照り映え、遊歩する人々や、汀を駆けるアルセイ
シアン(コリー犬)三匹のシルエットまでくっきり映し出す。
大きな朱(あけ)の落日は、陸(おか)寄りに沈んでいった。

                                

体がだるくさえなければ、今日は神経痛に効く腰までの海水浸しをやろ
うと思っていたのだが、上背が引っ張られるような疲労感があるため、
パス。水平線上の雲がうすくれないに染まり、海原がロゼ色にきらめく。
西の下空に浮かんだ長い筋雲の亀裂から、滴る血のような日の名残りが
覗く。
昨夕ほどの空全体に及ぶ鮮やかさはないが、思わず見とれる美しさ。
なんといっても、今日は久々に壮麗なサンセットを見せてもらったこと
がうれしい。

                         

疲れも吹き飛ぶ思いで、うきうき帰路に着いた。
おやつに、ライムに塩を少々落としたもの二杯と、西の浜ご用達のモン
ギニス特製パイ菓子をいただく。少し空腹なので、小さいマンゴーも一
切れ。冷蔵庫で冷やしておいたため、火照った舌にひんやりとろける美
味。
パソコンに触りだすころから、やっと疲れがとれてきた。

心なしか、目元がやつれたみたい。
ただでさえやせてるのに、これ以上やせたらどうなるんだと心配になる。
酷暑の季節でもあることだし、五月いっぱいまでは断食はパスしたほう
がいいかもと考える。

だが、第一回目のエレクトライト・ファーストだと、わりとラクで、夜
の激しい空腹感が時間とともに過ぎてしまえば、なんとか乗り切れそう
な気もするし、寝る前フルーツジュースを一杯飲んでおけば、空腹もい
くらかはなだめられるようにも思う。
断食明けの翌日も、午後遅くなるとほぼ平常に戻って、後遺症も比較的
少ないことだったし。

さてさて、どうするか。

          

とにかく、これから二週間はお休みである。

二日間体調が悪かったせいで(断食当日も入れると三日)、日ごろの自
分はずいぶん健康なんだなといまさらながら思い知らされた。
ちょっとお尻の痛いのを我慢すれば、ヨガも軽いものならできるし、歩
けるし、足を伸ばせばなんとか座れるし、立ちっぱなしはつらいが、浜
に散歩にも行ける。
もっと自分の健康に自信をもたなきゃいけないなと、しみじみ。

収穫といえば、そのことに気づいたのが、二回目の断食効果だったとい
えるかしれない。

                  
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