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「家忠日記 二」を読む 9

(庭のダルマナンテン、春のかがやき / 昨日)

昨日は穏やかな早春を思わせる日であった。ダルマナンテンの葉の照りがまぶしいほどであった。

午後、駿遠の考古学と歴史講座に出席する。江戸時代の囲碁の話。講師は囲碁は全く知らないという。

「家忠日記 ニ」の解読を続ける。

 天正八年(1580)辰二月
 二月大
同一日 辛未 日食見む間の時。巳刻まで雨降り。
       桜井舞いへ越し候。烏帽子折り、八嶋、勧進帳、以上三番。
※ 日食(にっしょく)- 月食に続いて日食の記事。天気は良くなかったようだから、辺りが暗くなって知ったのであろうか。

同二日 壬申 一世帰られ候。
同三日 癸酉 鷹野へ出で候。午刻より雨降り。
同四日 甲戌 寅刻まで雨降り。
 ‥‥
‥‥松へ帰られ候。日明
‥‥長河弥越し候。
 ‥‥
‥‥刻より雨、夜まで降る。
同九日 己卯 

同十日 庚辰 酉刻より雨降り。吉田より、近日、陣まいらん由、申し来たり候。
同十一日辛巳 巳時まで雨降り。竹谷松平金左衛門殿越られ候。
同十二日壬午 鵜殿藤助殿越られ候。
同十三日癸未 中嶋へ鷹野へ越し候。

同十四日甲申 辰刻より雨降り。南風あら吹く。
       吉田より来たる廿二日、浜松まで出陣候え候由、申し来たり候。
       岡崎へ越し候。
同十五日乙酉 申刻まで雨降り。
       石川伯耆、平岩七之助所へ越し、深溝帰り候。
       会下参り候。
同十六日丙戌 

同十七日丁亥 尾張御新造様、美濃一円に越され候とて、浜松殿、岡崎へ越され候。
※ 尾張御新造様(おわりごしんぞうさま)- 信長の娘、徳姫。松平信康の正室。
※ 浜松殿(はままつどの)- 当時、浜松城を居城とした、家康のこと。


同十八日戊子 緒川ばばあ、越され候。
       岡崎へ越し候て、城へ出仕候。
       明後日、廿日御新造様へ送りに越し候え候由仰せにて、深溝へ帰り候。
       亥時より雨降り。
※ 緒川ばばあ(おがわばばあ)- 家忠の妻の母親。「ばばあ」は当時は悪口ではなかった?

同十九日己丑 午時まで雨降り。
同廿日 庚寅 御新造様送りに、尾州桶狭間まで越し候。
       来る廿二日の御陣も少し相延び候由候。

同廿一日辛卯 会下へまいり候。家康浜松へ帰られ候。
同廿二日壬辰 永良へ鷹野に越し候。
同廿三日癸巳 同鷹野ヘ出で候。
同廿四日甲午 鷹野ヘ出で候。深溝へ帰り候。
同廿五日乙未 犬法浜松へ帰り候。竹谷松平久弥越られ候。
       同勘解由左所へふる舞い候。東条舞いへ越し候。
       ‥‥、堀川夜うち、四国おち、三番。
同廿六日丙申 夜雨する。
同廿七日丁酉 
同廿八日戊戌 卯刻より雨降り。
同廿九日己亥 辰時まで雨降り。
同晦日 庚子 
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