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夜中、比島の地震で津波注意報

庭や畑のあちこちにマンリョウが赤い実をつけている
鳥が種を運んだものなのだが
鳥は知らないこととは言え
鳥の働きは大きい

夜中、比島の地震で日本の太平洋岸、広い地域で津波注意報が出た。寝床で読書中、息子から情報を得た。海抜80メートルの当地では関係あるまいと、テレビも見ずに寝た。

今朝、ニュースによれば、20センチ前後の津波は計測されたようだが、被害らしい事もなくてよかった。

9時、サイレンで防災訓練があった。ゴミステーション前に集合し、訓練会場の小学校前まで行く。集まった人で、会場まで行ったのは半数ぐらいか。皆んな年を取って、ゴミステーション前にすら出て来れない人が多く見られて、寂しい限りである。

訓練はまともに出来るのは何年ぶりだろう。訓練は防災ビデオを見て、胸部圧迫訓練と、防水訓練だけで終わった。従来のような焚き出し訓練などは、まだ復活しないようであった。

2時間の訓練を終えて帰宅したが、大変くたびれて昼食もそこそこ、昼寝タイムになった。

昔、東海地震が注目され、何十年も企業でも地震予知後の行動訓練など、特に静岡県では熱心に行われてきたが、予知は出来ないと話が変わって、今は、南海地震が注目されている。南海地震に続いて「半割れ」と呼ばれて、東海地方に地震が起きるのだという。将棋倒しのように地震が起きることは、幕末の安政大地震の記録をみても理解できる。

しかし、情報の度に、津波の予想高は高くなっている。津波の高さに応じて、防潮堤を作って来たが、それをさらに積み上げる必要が出て来る。だれも文句は言わないが、何を根拠にしているのだろうか。この情報は誰が責任を持っているのであろうか。

何十年前だったか、富士山が噴火すると予言して、その人の講演なども聞きに行ったことがあった。しかし、予想した日に、勿論噴火は起こらなかった。噴火しなくてよかったでは済まないと思ったのか、予言した人は社会から姿を消してしまった。

30メートルの津波到来と予想されたら、海の近くの住んでいたら、どうすればよいというのであろうか。

夜、インドネシアの火山が噴火のニュースが流れ、またまた、津波云々のニュースにつながりそうである。

読書:「桃太郎姫 もんなか紋三捕物帳」 井川香四郎 著
読書:「魔剣 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
読書:「浪人若さま新見左近 闇の剣」 佐々木裕一 著
読書:「南町奉行と幽霊心中 耳袋秘帖」 風野真知雄 著
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山口二矢と山上徹也

庭のコギクに遊ぶキチョウ
どこにいるか分かるかな?
冬まじかで、庭に数羽せわしなく飛ぶから
なかなかカメラに収まらない

似ていると言えば、去年、安倍晋三氏が選挙演説中に銃撃された事件の、容疑者山上徹也の名を聞いて、山口二矢(おとや)のことを思い出した。山上徹也と山口二矢、発音してみると、初めの「山」と末尾の「や」が共通している。

演説中の浅沼稲次郎日本社会党党首が、十七歳の右翼少年、山口二矢に刺殺された事件は忘れられない。当時(1960年)、自分は中学校の2年生だったか、学校内で事件の一報を聞いたような気がする。政治の何たるかも理解せずに、大変なことが起きたとの認識はあった。今考えてみれば、山口二矢は17歳で、自分よりわずか三歳年上でしかなかった。山口二矢は、その後、鑑別所で自死したのだったが。もう60年以上昔の話だ。

安倍晋三氏襲撃事件から一年半、山上徹也が糾弾していた、旧統一教会は、ここまで来て、存続を巡って、窮地に立たされているように見える。山上徹也の主張が実現して行くように見える。人が死ななければ主張が通らない、日本の政治、行政の事なかれ主義を見ていると、江戸時代から何も変わっていないように思える。江戸時代の武士であれば、さしずめ腹を切って主君を諫めるようものだ。山上徹也を持ち上げるつもりは決してないが、ため息のでることではある。

読書:「月夜行 風の市兵衛 4」 辻堂魁 著
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21世紀はバラ色の世紀だった筈

牧之原市 油田の里公園
11月16日、掛川図書館文学講座、文学散歩にて

万博(前回)が大阪で開催された1970年。会社に入社してしばらく経った頃の話。当時、定年は55歳、自分が定年を迎えるころに、21世紀を迎えると計算して思った。自分は2000年には54歳になるからだ。戦争に明け暮れた20世紀は、当時、冷戦の真っ只中ながら、世界は鎮まり、日本は高度成長に沸いていた。人類は馬鹿ではないはずで、戦いの20世紀の反省から、21世紀はさぞ平和なバラ色の世紀になるだろうと思っていた。

1989年 、ベルリンの壁が崩壊し、1991年 にはソビエト連邦が消滅し、冷戦時代は終焉を迎えた。1993年 、EU発足、いよいよ世界は平和に向かっていると信じて疑わなかった。

21世紀を迎え、定年は60歳に伸びていた。平和になるはずの21世紀は、期待に反して、戦いが20世紀よりも頻繁に起きている。終わったはずの冷戦は、却って国々のたがを外してしまったように見える。期待は大きく外れた。

今、人類は、地球は、どこへ向かおうとしているのだろう。

読書:「砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌」 香納諒一 著
読書:「白鶴亮翅」 多和田葉子 著
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御嶽山噴火とスマホの力


(三岳山より浜名湖方面)


(三岳山より富士山)

(昨日のつづき)
三岳山の山頂でお昼を回ったので、どこかで昼食をと、三岳山を下る。一足先へ下って、三岳神社の駐車場で待つまでもなく、息子が降りて来て、御嶽山が噴火したと、スマホを操作しながら言う。どういうことだ。スマホに出ている。ほんの少し前だという。(噴火は11時52分)噴火の1分前に、山頂はのどかですと、山頂から眼下に見下ろす景色の写真とともに、ツイートしている人がいた。快晴の青空と眼下のコバルト色の二の池が印象的であった。一分後に辺りが地獄と化すことを、感じさせない写真であった。噴火のニュースに、その後どうなったのか、続報を求めるツイートが殺到していた。そのうちに、安否を案ずるツイートに代わる。息子もその後、何度もその人のツイッターをチェックしていたが、本人からの反応は無かった。

その内にツイッターにもユーチューブにも、噴火の画像や、映像が出て来た。しかし、カーラジオは、御嶽山で噴火があったと報じるだけで、続報が出て来ない。ユーチューブの映像では噴煙が立ち上がり、山小屋へ急ぐ登山者に追いついて、辺りがたちまち真っ暗に覆われる様子が、乱れに乱れた映像ながら、映っている。

このあと、のどかに晴れた細江の町で、「遠州高天神記」の取材で、堀川城跡と刑部城跡を回った。堀川城跡は浜名湖畔近くで、石碑と首塚の一画が残るだけの城跡であった。また、刑部城跡は人家の裏山で、金山神社という社がある樹叢が城跡と思われた。

写真を撮り取材を終えて、途中で昼食を摂り、急いで帰宅した。御嶽山の噴火のその後をテレビで見たいと思ったからだ。しかし、テレビは通常番組で、詳しく報じる局は無かった。NHKで噴火の特番が始まったのは、噴火から4時間ほど経った、午後4時頃であった。NHKの取材班が御嶽山の紅葉を撮影していて、頂上の向うから噴煙が突然に表れる映像は印象的だったけれども、その後に映った縦長の映像は、4時間前に息子のスマホで見せて貰った映像そのものだった。

秋の紅葉のシーズンで、快晴の土曜日、正午前である。山頂付近にはニ百人を越す登山客が登って来ていた。突如の噴火に、数十人の犠牲者が出てしまった。予知が出来なかったことについて、学者は噴火についての研究が未熟であると語った。せめて山頂近くに、阿蘇山で見るようなシェルターがあったならば、これほどの犠牲者を出さずに済んだと思うのは、自分だけではないだろう。

それにしても、速報性という面で、マスコミはいまやスマホの力に太刀打ちできない時代になっていると実感した。スマホ恐るべしである。若者のマスコミ離れが進むのも納得できる。

山頂のツイッター、無事に下山したとのツイートを最後に、ツイートを自ら閉じたという。簡単にツイート出来ないような、地獄の経験をして来たのだろうと想像した。
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アベノミクスと巨人軍の快進撃

(鉢のベゴニア - 冬を越して葉枯れが目立つ)

世の中の動きに目を閉ざして、古文書の世界に入り浸っていた。しばらく振りに世間を見回すと、日々目まぐるしく動く中で、安倍政権の怒涛の勢いと、巨人軍の快進撃ばかりが目立っている。

この二つの事象に、何か共通性があるかと、いろいろ考えているが、思いつくのは、安倍政権の中心はもちろん安倍晋三首相であり、巨人軍は慎之助のチームだと、原監督がいうように、快進撃の巨人軍の中心には阿部慎之助捕手がいる。つまり“あべ”つながりということぐらいであった。

安倍政権になって、長い間、停滞しきっていた世の中が、動き出した感じがする。政府、日銀が歩調を合わせて進める、デフレからの脱却として、2%の物価上昇を目標において、金融緩和を際限なく手段を選ばずに行うとした、方針転換は、その転換の瞬間から、ほぼ一本調子に円安、株高基調が進んでいる。それに合わせて、安倍政権は三本の矢と称する成長戦略を矢継ぎ早に打ち出して、景気回復を図ろうと懸命である。

経済運営については、色々な批判が出ている。円安が中小企業を直撃する。物価上昇が国民生活を圧迫する。財政再建がいよいよ難しくなる。円安、株高の反動が恐い。しかし、責任のない評論家たちの批判は無視してよいと思う。一つ一つ検証したわけではないが、デフレを脱して景気が回復すれば、ほとんど消える問題ばかりだからだ。最近では安倍政権の好調さを、野党さえ認めるほどになってきた。

これまでの政権も、デフレ脱却に対して、様々な対策を打ってきた。しかし、財政が苦しくなるばかりで、効果がほとんどなかった。景気には“気”の字が入っていることでも分かるように、大部分、気持の問題である。国民が景気が良くなると思えば消費も増えて、景気は相乗効果で浮上していく。今までの政権が取った政策は、景気が良くなると納得させるものに欠けていた。国民は疑心暗鬼で、ひたすら財布の紐を締めるばかりであった。

今回のアベノミクスと呼ばれる政策は、分かりやすくて、国民に景気が良くなるかもしれないと思わせるものがあった。それに加えて円安、株高が政策の効果を実証するように追いかけてきた。国民に景気が良くなるという期待感が段々高まってきた。

リーマンショックの際に、株を所持していて、売り逃げできずに、下落したまま所持していた個人投資家たちも、今回の円安、株高で、すでに8割方は取り戻す状況になってきた。今、高級品から売れ行きが延びているのは、こういう層の人たちがお金を使いはじめたためだろうと思う。

この春の巨人軍の開幕ダッシュを見ていると、巨人が強いときは景気が良いというジンクスを思い出す。いよいよ本格的に景気が回復することを期待したい。
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ツイートで進行するニュース解説番組

(雨の中で、我が庭のドウダンの花)

NHKのNEWS WEBという番組を見た。もう前から始まっていたのかもしれないが、NEWS WEBでは画面下へツイッターのつぶやきが次々に出ていて、ニュース解説のためのインタビュー番組が、そのつぶやきに反応しながら進んでいた。双方向テレビを目指した番組なのだろう。

番組中で扱っていたのは、中国で新型の鳥インフルエンザが発生し、上海や安徽省で9人の患者が出て、内3人が死亡したというニュースであった。専門家にインタビューしている間に、次々にツイートが入って来る。そのツイートを見ながら、そこへ出てきた質問を専門家にぶっつけている。これはけっこう視聴者に納得が得られるニュース解説になると思った。

中国で鳥インフルエンザが発生したというニュースでは、またかよと皆んなうんざりすることだろう。最近だけでも、黄砂やPM2.5に続いて、今度は鳥インフルエンザだという。インタビューでは中国の隠蔽体質からすると、どこまで本当のことなのかと心配になる。そんなツイートがやはりあって、そんな質問が出された。今は中国もこのような問題は発表が速くなって、ウィルスのDNAまですでに調査され、世界に公表されるようになったと答えた。このツイートによってインタビューが進んで行き、そんな風に話を聞けるならば、パニックとか風評問題は大いに治めることが出来るように思えた。

「朝まで生テレビ」という番組を時々見ることがあるが、論客たちが言いたい放題で、それを仕切る司会も、強引に自らの方向にリードしていて、議論に偏向が生じているように思える。折角の議論が議論のための議論に見えて、視聴者はシャモの喧嘩を見る積りならとにかく、真面目に聞いていると厭になってしまう。こんな番組にこそ、論客や司会者にツイートを見せるようにして、番組進行してゆけば、実のある討論番組となるように思う。

PM2.5関連で、次のようなニュースがネットに出ていた。中国の大学の発表によると、中国では、2010年、大気汚染が原因と疑われる症状で早死にした人が120万人を超えたという。この年の死者数の約15%に上る数字である。内訳は、脳血管疾患が約60万人、肺疾患が約20万人、虚血性心疾患が約28万人、呼吸器感染が約1万人、気管や肺などのがんが約14万人だという。これは2年前の数字で、あれだけ大騒ぎになった2012年ではもっと恐ろしい数字になっているのだろう。
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長島茂雄、松井秀喜両氏に国民栄誉賞

(道端のタンポポ)

夜半になって雨になった。明日にかけて1日雨降りで、靜岡県の各地の、3時間毎の予報がすべて傘マークとなった。傘マークで埋め尽くされるのはめったにお目にかかれない映像である。四月になり、花も終わって、いよいよ春本番になってくる。うれしいのは花粉の飛び散る季節もそろそろ終わりを迎えることである。今年は花粉の飛ぶ量が多くて、新たに花粉症デビューした人も多かったと聞く。

四月1日のニュースで、長島茂雄、松井秀喜両氏が同時に国民栄誉賞を受けることになったというものがあった。22目、23件目だという。昔ならエイプリルフールで、まゆにつばを付けたけれども、近年はエイプリルフールもすっかり聞かれなくなった。長いデフレの時代にはエイプリルフールなどと言っている余裕がないのであろう。それどころか、出来ればすべて嘘であってもらいたいことが、世の中にはあふれている。

そんな中で、国民栄誉賞の話題は、時の内閣の人気取りとの批判もあるが、明るい話題で、決して悪いことではない。ちなみに、今まで21人、どんな人が受賞しているのか、ネットで調べてみた。

スポーツ関係が最も多くて過去9人、今回の二人を加えれば11人となる。
王貞治、植村直己、山下泰裕、衣笠祥雄、千代の富士、高橋尚子、なでしこジャパン、吉田沙保里、大鵬

歌謡曲関係では作曲家が4人、歌手が2人、計6人。
古賀政男、美空ひばり、藤山一郎、服部良一、吉田正、遠藤実

映画舞台関係では映画監督が1人、俳優が4人、計5人。
長谷川一夫、渥美清、黒澤明、森光子、森繁久弥

その外は漫画関係で1人だけである。
長谷川町子

受賞を打診されて断った人が3人(4度)ある。
福本豊、古関裕而、イチロー(2度)

国民栄誉賞には基準があって無いようなもので、時の内閣のフィーリングに近い処もあって、これまでも受賞の対象にすべき人が洩れているようにも思う。漫画家の手塚治虫、俳優では石原裕次郎、長野オリンピックの日の丸飛行隊などはどうだったのだろう。

まーくん一家5人が帰って行き、かなくんも島田の家へ行き、火が消えたような1日であった。女房は疲れと風邪で寝込み、朝夕ともムサシの散歩に行った。ムサシは四月が誕生日で、11歳になるらしい。このところは時々散歩も気が向かないのか、最短距離で帰ってきてしまうこともあるようになった。人間で言えば熟年の領域に入っており、間もなく我々を追い抜いて、老いて行くことになるだろう。
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“原発” 鳴動ネズミ一匹

(庭のコブシの木、剪定の加減か、これだけ花を付けたのは久し振りの気がする)

昨日、福島第一原発で、核燃料格納容器で冷却装置の電源が失われたとのニュースが流れて、瞬間、すわ!と感じた。聞いてみれば、冷却装置が失われたまま置けば、格納容器内の水温が少しずつ上昇して、放置すれば危機に至るけれども、加水装置は生きているから、危機にはならないだろうと判断し、ひとまず安心した。今日になって、原因がネズミが入り込んで配電盤がショートしたためだったと解った。

その報道をよく聞いていると、「小動物が入り込んで、云々」といい、ネズミと断定しなかった。ところが次の画面になって、明らかにネズミとしか見えない小動物の焦げた死体が映っている。何だかなあ、と違和感を感じた。どうして、ネズミではなくて「小動物」と報道するのであろうか。

自分なりに理由を考えてみた。

①原因がネズミかどうかまだ判っていない。犯人と決まっていない重要参考人程度であるから、人権に配慮して名前を伏せる。

②報道として、東電側の一方的な発表で、ネズミ側の言い分を聞いていないから、報道に配慮する。

③ネズミではあるが、ドブネズミなのか、イエネズミなのか、ノネズミなのか、犯人が特定できていないから、名前を伏せる。

④記者にはあの映像がネズミと判断できなかったので「小動物」と表現した。

⑤こういう場合、このようにぼかして報道するのが、報道のテクニックで、報道機関の常識である。

⑥東電が「小動物」と発表したから、そのまま報道した。発表通りだから、報道機関には責任がない。

①②は面白いけれども、面白いだけのこと。③は翌日に「ネズミが原因だった」と報道され、その種別には興味が無いようであったから、バツである。④だとすれば、記者の目は一般の人と違って見えることになり、そんな目で見た報道は信用できない。⑤だとすれば、そんな常識は要らないと言いたい。

⑥がもっともありそうな話である。自分に言わせれば責任がないのではなくて、責任を果たしていないというべきである。本来の報道であれば、東電は「小動物」と発表したが、事実はネズミであると報道して欲しい。

こんな話を書いたのは、日頃の報道で違和感を感じることが多いからである。明らかに、警察発表を書き写しただけの報道も多い。事件が起きて、情報が小出しに出てくる。本来なら現場検証などで、その当日には判っていることが、事件を忘れそうになった頃に、ポツリと出てくる。明らかに警察の情報操作なのだが、それをなぞっている報道機関は警察の情報操作を是認していることになる。

①②は人の場合は重要な要素になってくるだろう。しかし名前を伏せ、写真をぼかされた報道ばかり見ていると、我々は馬鹿にされているように思える。そんなに自信の無い報道はやめるべきだと思った。戦前の本には伏せ字がたくさんあったけれども、やっていることはそれとどれだけ違うのであろうか。

犯人の人権には考慮しても、被害者の人権にどこまで考慮しているのだろうと思うことも多い。それが殺人事件の被害者であると、死人に口無しとばかりに、書きたい放題のように見える。たとえ死人でも、彼らには家族や身内もいるわけで、人権が無いはずがない。

久し振りに風邪を引き、1日休んだため、1日遅れの書き込みとなった。
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TPP参加問題と海底資源開発

(青空にシュモクレン - 家の庭)

安倍首相が訪米して、例外を認める条件でTPPへ参加を約束して来た。近く国会で審議されることになるようだ。野田民主党内閣も参加を明言していたが、自民党は選挙公約で、例外なき関税撤廃であれば、TPPへの参加は認めないという立場を取って来た。今日はJA全国中央会などの呼びかけで、4000人の反対集会が開かれた。公約違反だという話も出ていたが、自民党は公約違反はしていないという主張をしている。

過去に、1993年のウルグアイ・ラウンドにおいて、輸入禁止から、米の関税化に移行するに際して、政府は見返りに年1兆円×6年の農業に対する補助金を出して、反対運動を押さえ込んだ。本来ならば、この6兆円は農業の近代化に役立て、海外との競争力を付けるために使うべきであったが、実際には農業の大規模化、農地の流動化、農業の企業化などに規制ががんじがらめで、この6兆円は、結果として回り回ってJAと農家の懐に入ってしまっただけで、国際競争力にはほとんど改善は見られなかった。

今回の反対運動も、主張を通すというよりは、実施の補償として農業に対してどれだけ予算を付けさせるかという、条件闘争になるのであろう。TPP参加を切望している輸出企業などは、今まで厳しい円高に対して血の滲むような努力をしている。その姿をみると、競争力を付けるために何の努力もしていないJAや農家がそれに反対するのは、何とも理不尽だと思う。

お米は主食だから、特別であるとはいえ、競争力を付ける方法はいくらでもあるだろう。政府はTPP参加でコメなど例外を設けるのであろうが、既得権益をご破算にしてでも、規制緩和を思い切って進めて、競争力を高める政策を取るべきである。日本の農地は狭いから、広大な農地での大規模農業には勝てないという話がある。これは半分以上が嘘である。日本の農地は狭いのではなくて、戦後の農地解放によって細切れにされてしまい、その状況を現代まで引きずっているのである。農地を流動化させ、再集約出来れば、状況を大きく変えられると思う。

   *    *    *    *    *    *    *

もう一つ、愛知県と三重県の沖合で、メタンハイドレードの試掘に成功したというニュースが流れた。海底にあるメタンハイドレードの採掘は、世界で初めてだという。日本の近海には日本の天然ガス消費量の100年分とも200年分とも言われるメタンハイドレードが埋蔵されているといわれる。5年後の実用化を目指しているようだ。

他にも、高い含有量のレアメタルが無尽蔵に眠っているとか、日本の領海内の海底にはたくさんの資源が眠っているといわれ、資源のない島国だった日本は、一躍、資源大国といわれるようになるかもしれない。そのためには、海底開発のノウハウを、国家プロジェクトとして、世界に先駆けて確立していかねばならない。人の行けない深海は宇宙と同じである。遠隔操作やロボット技術など、日本にはすぐれた技術が山とある。
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春の陽気に思うこと

(庭のキズイセン)

昨日、今日と当地は春の陽気に、庭にも様々な花がいっせいに咲き始めた。しかし、空は春がすみならぬ、中国から黄砂が襲来して、くっきりとした青空とはならない。今年は黄砂にPM2.5の味付けがされ、とんでもない贈り物である。夕方の散歩も、セーターもジャンバーも脱いで出掛けた。

暮れに発足した、第2次安倍内閣はどうやら幸運な内閣のようだ。色々なことが安倍内閣の追い風になっている。一見禍のように見える、トンネル天井落下事故も大幅な財政出動の格好のいい訳になったし、尖閣問題、北の脅威など、安倍内閣が目指す憲法改正論議に追い風となるであろう。アベノミクスを言い出した頃から、世界経済も急速に回復基調となって、円安が急速に進み、株も大きく上った。それがアベノミクスの政策転換の効果と見えるのも、全く運がよい。

民主党政権下、大震災もあって、国民は暗く沈んで、自信も失い、日本の命運も尽きたかと思った。加えて、民主党政権が出す政策が暗澹としたもので、国民の希望の火を消していった。政権が変わり、円安、株高が進んで、国の雰囲気がずいぶん明るくなった。円安、株高で得をするのはお金持ちだけだという人もいる。ニュースでは確かに高級品、贅沢品が売れ始めたというから、その通りなのだろう。しかし、それは確実に景気を牽引する力になると思う。日本の不景気が長引いたのは、お金持ちが資産を大きく目減りさせて、お金を使わなくなったからだと思う。

景気が上向けば様々な問題が解決に向かう。あれだけ大問題になっていた年金基金の危機問題も、最近はニュースにならなくなった。株価が8000円台から、今や12000円台まで来た。円安も96円まで進んだ。円安株高ですべて解決というわけにはいかないが、大きく改善したことは確かであろう。この3月にそれぞれの年金基金がどのような決算を出すのか、注目している。

しかし、春の陽気といっしょで、景気もこのまますんなりと春になるわけはなく、まだ何度か寒さも到来するだろう。しかし、ようやくリーマンショック以後の世界不況は、日本をしんがりにして、回復していくように見える。安倍内閣もこのまま推移すれば夏の参院選での勝利は固く、安定政権が築けることになりそうである。そして、秋に2020年のオリンピックの東京招致が決まれば、日本は再び復活ののろしが上げられるかもしれない。

今年度最後の「古文書に親しむ」講座へ出席したが、今日の挨拶は「暑いですねぇ」であった。
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