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夕日に向い、ムサシは何思う?

(夕日に向うムサシ)

お遍路から帰って、時々、ムサシの散歩に付き合うようになった。去年の夏、ムサシに右手を噛まれて以来、しばらくムサシに近付かせて貰えなかった。近付こうとすると女房が間に割って入る。そんな風だから、女房のいない時にそばに寄ろうとすると、ムサシも警戒して緊張の様子であるのが判る。さらに寄ろうものなら、歯をむき出して吠えそうになるから、こちらから離れるようにしていた。ただ最近は女房が一緒にいると安心するのか、飛びついて顔を舐めることもするようになった。

久し振りにムサシと散歩をするという日、ムサシを意のままにするために犬用お菓子をポケットに入れ、糞を受ける新聞紙とそれを入れるビニール袋を持って出かけた。リードは女房が心配して付けてから持たせて寄越した。

女房いわく、嫌がるのを無理に引っ張ると首輪が抜ける。リードがないと、ムサシはたちまち車に轢かれるから十分注意して。動かなくなったら車で迎えに行くから電話をして。などと日頃の過保護ぶりが判ろうというものである。今まで2度ほど犬好きの人に噛み付いている。好きで近寄っても突然豹変するから誰にも近づけないで。特に子供は手を出すと危ないから。散歩している他の犬にも近づけないで。どんだけ凶暴な犬だというのか。ムサシも馬鹿ではないから、噛み付き行動に出るには、ムサシなりの理由がある。そうは思っても、トラブルは無いに越したことはないから、女房の注意は忠実に守る。

女房が留守をして、この二日ばかり、朝夕二度のムサシの散歩を引き受けた。リードを大人しく付けさせるかと女房は心配したが、問題なくつけることが出来た。散歩の相手は違うけれどもリードを持って来た人が散歩に連れて行ってくれる人だとは理解しているから、ムサシの方から寄ってくる。そんな風で、朝夕30分から50分位の散歩を順調に行っている。

写真は今日午後4時ごろの大代川土手で撮った。日がすでに西原へ沈もうとしている。ムサシは日に向かって何を考えているのだろう。そんな写真になった。

ブログをはじめたとき、3歳であったムサシも、今年は7歳になっている。人間で言えば中年のオヤジである。今、夕日に向かって何を思っているのだろうか。

人生、いや犬生もすでに半ばで、もう若い頃のような元気はない。子を成すことは無かったが、今や人間の世界でもそんなオスは珍しくない。くびきの多い犬生だったが、人間だってリードが見えないだけで同じことだ。まあ、自分は飼主に恵まれている方であろう。餌が決まった量しかもらえないのは、ダイエットに気遣ってくれているらしい。おかげで食い意地だけははっている。不満はあっても、今さら野良になって生きていく自信はない。ここは一つこの家族の一角に入り込んで、天寿を全うするしかあるまい。

そんなことを考えているのだろうか。
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