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川根筋のサクラと火の見櫓

(徳山桃の沢の桜並木)

五日後に川根筋の桜を見に行くという女房の下見に付き合った。お目当ては徳山のシダレザクラのようだ。

この春は桜の開花が異常に早いと聞いて、いよいよ地球温暖化もここまで来たかと思っていたところ、このところ寒い日が続いて、今桜はどの辺りにあるのか解らなくなっていたから、実際を見るに越したことはないだろうと出掛けてきた。

昨日一日山歩きをして、スギ花粉をいっぱい吸い込んで、発症した花粉症が今朝になっても止まらない。それで運転は女房に任せて、助手席で桜の様子を見ながらきた。家山の桜トンネルは今が満開であった。この土日がピークだろう。平日なのにずいぶん沢山の人が出ていた。景気が悪くて暇だけは増えた。金曜日を休む会社も多いのであろう。金の掛からないお花見でもしようという人出であろうか。

 
(左-抜里の火の見櫓 右-水川の火の見櫓)

徳山への途中に、最近気になっている火の見櫓を見ながら進んだ。福用の火の見櫓はバイパスからもよく見えた。見て回ったときも気になったが、全体に錆びているのがよくわかる。おやっ、そばにいるユニック車は、もしかして解体に来た車だろうか。風景から消えてしまう火の見櫓、次の日から元々そこに火の見櫓のあったことすら忘れられてしまうのであろう。苦々しい思いで通り過ぎた。

途中、抜里と水川で道路端に立派な火の見櫓を見つけ、車を止めて写真に収めてきた。どちらも同じ意匠に見えた。メーカーが同じなのだろうと思った。水川の火の見櫓には銅板のプレートが貼られ、鈴木宗一郎氏と鈴木金作氏の贈で、昭和32年11月に製作されたものだと解る。やはり、50年経っている。幸い錆びだらけにはなっていないのが救いだ。

徳山のシダレザクラはまだ少し早かった。5日後ならこの陽気が続けば満開になりそうだ。ただ、花芽が今年はまばらなように見えた。一昨年に見に来たときのような爛漫の賑わいを見せてくれるであろうか。その先の桃の沢の桜並木は今が満開であった。


(泉屋のシダレザクラ)

徳山の名所案内図をもらい、車で巡ってみた。歩いても十分に回れる範囲である。愛宕地蔵のシダレザクラはまだ蕾であった。成木が数本、境内いっぱいに覆って満開になれば見ものだと思った。泉屋のシダレザクラは民家の庭に古木が一本あり、満開であった。くっ付くようにある電柱と電線がいかにも邪魔である。ときどんの池の桜並木は満開であったが、植えて間がなくて迫力に欠けた。ただここには水車があり、鯉のいる池があり、鴨が飼われている沢がある。シバザクラをはじめ季節の花も絶えないであろう。時期には蛍も飛ぶらしい。一見の価値がありそうだ。
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