goo

「テレビのチカラ」のちから

(今夜の「テレビのチカラ」)

最近、よく見る番組に「テレビのチカラ」がある。行方不明者の家族のSOSに、番組が答えて公開捜査をする番組である。テレビで公開捜査となると、警察の公開捜査では考えられないほどたくさんの情報が寄せられる。

番組の1つの特徴として、超能力者や霊感者などを世界から呼んで来て捜査に協力してもらう。中には怪しげな人物もあるが、世界各国では実際の捜査にそういう力を利用している国が多い。

日本の警察では、捜査の中心は科学捜査で、そういう超科学的な手法は決して使わない。日本では、明治になって急速に西欧化を計るために、江戸時代に庶民の中に息づいていた迷信とか神がかり的なことを恥ずべきこととして、あらゆる分野ですべて排除してきた。

その徹底が、明治以降の日本の西欧化に大きく貢献したことは間違いない。しかし西欧諸国では、科学や人智の及ばないものがたくさんあることを認め、超科学的な部分をたくさん残している。西欧の科学だけを学び追及してきた結果、日本は科学をすべてとする点で、西欧諸国をはるかに追い越してしまった。その過程で日本が捨てさり、顧みようとしないものの中に、本当は大切なものがあるのではなかろうか。

今まで日本の警察は、超科学的な手法を使わなくても、科学捜査で十分その機能を果たしていた。世界一の治安の良さと犯罪検挙率の高さがそれを証明していた。しかし昨今はその両方に大きな翳りが出始め、他国と比べても決して誇れるものでは無くなってきた。

最近、警察庁は犯罪捜査に公費で懸賞金をつけることを発表した。今まで被害者の家族が懸賞金をつけたところ、大きな成果があったことを踏まえての政策である。考えてみれば、何年も専従捜査員を貼り付けて捜査を継続するよりは、早期解決すれば、懸賞金を払ってもはるかに安上がりである。

同じように、日本の警察も異能の人材を開発し、超科学的な捜査を取り入れるべきだと思う。超科学的な捜査で得られた結果を、科学捜査で裏づけるようにすれば、何も問題は無い。おとり捜査や盗聴をするよりもはるかに良いと思う。そして、「テレビのチカラ」のような番組のスポンサーに警察庁がなる時代が来ても良いと思うがどうだろう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )