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ハマボウを見に行く

(ハマボウの群落)

1週間ほど前の新聞に「はまぼう公園」でハマボウの花が咲き誇っていると出ていた。ハマボウは浜椿ともよばれる、ハイビスカスに似た花である。この日曜日に思い立って女房と見に行った。ハマボウの群落は、磐田市福田の太田川と仿僧川が合流する地点にある。もう遠州灘に程近い所である。そばに大きな水門が出来、周りがすっかり公園化されている。流行のグランドゴルフ場やSL模型の軌道も公園内に出来ていた。

ハマボウは太田川と仿僧川にはさまれたその先端に、周囲200mほどの群落となって、黄色い花が今盛りと咲き誇っていた。

ハマボウはアオイ科の落葉樹で、学名はhibiscus hamabo siebといい、江戸時代末期に来日したシーボルトによって命名された。同属にフヨウ、ムクゲ、タチアオイ、ハイビスカスがある。ハマボウは内陸には生育できない熱帯、亜熱帯系の植物で、黒潮に乗って南方から果実が漂着したものと考えられている。花は、らせん状の離花弁冠で花弁は5枚、開花期は7~8月である。

咲いている花はどれもこれも外側に丸かって見えるが、朝開花して午前中に開ききり、午後にはこうなってしまうようだ。一日だけの花で、昨日咲いたもので枯れ色をした閉じた花の残骸もあれば、明日のためにつぼみを開きかけてスタンバイしているものも混じっていた。

案内板によれば、ハマボウは仿僧川の上流へかけて、両岸に百五十本余りが自生し、遠州灘では唯一の群落で、幹の太さではわが国最大のものだという。「静岡県の自然百選」に選ばれた貴重な群落だという。

群落の中に入ってみると幹の太さは直径30センチぐらいあるように見えた。

見学後、掛川の「ならここの湯」に寄った。前にもハマボウを見たあと、この温泉に入ったことを思い出した。夏休み、「ならここの湯」はキャンプ場に近いため、たいへん込み合っていた。
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