獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

春が来て、障害者差別解消法の合理的配慮が、民間事業者にも法的に義務付けられた。

2024-04-01 21:49:54 | 網膜色素変性症と私
新年度

今日は4月1日月曜日、新社会人は初出社なんだろうね。今までは学生で、時間はほぼ自分のおもいどおりに仕えたけど、これからは、自分の時間を会社にまずはささげないといけないのね。まぁ、そういう期間も、長い人生にはあってもいいかもね。

去年の4月に仕事をやめて、ちょうど1年。あっという間の一年だった私。目の見えない、網膜色素変性症な私、盲人ウエカジ。この1年、働いてはいなかったけど、振り返ってみると、働いていた時期よりも、なにかを達成した感はあるね。

この1年で、障害者差別解消法の合理配慮を、福祉専門学校に要請し、東京都庁までいき、なんとか、全盲でも受講を認めてもらえたおかげで、介護福祉士実務者犬種、同行援護応用家庭研修を受講して、サービス提供責任者、ヘルパー、ガイドヘルパーの資格をとれた。あそうそう、その前に、豊中市市議会議員選挙にも全盲候補者として史上初立候補もしたなー。

そして、法人を設立し、ヘルパー事業所の指定を市役所からうけたのが先月の3月。

あそうそう、15年ぶりぐらいに、司法試験予備試験も受験したね。音声パソコンを自分でもちこんで、受験できた。これもしょうがいしゃ差別解消法のおかげだね。

今日、2024年4月1日から、障害者差別解消法の合理的配慮が、民間事業者にも義務付けられる。いままでは、公的機関にだけ合理的配慮の義務があったけど、今日から、民間事業者も義務。大阪や、東京では、すでに条例で、民間事業者にも合理的配慮の提供義務があったけども、日本全国で適用されるのは、今日から。

これからの、視覚障害者の若者は、私みたいに、わざわざ、東京都庁にいったり、大阪府の権利擁護グループに相談しなくても、どうどうと、民間事業者に合理的配慮をもとめることができるね。その前提としての、建設的対話も、民間事業者も応じてくれるだろうね。いい時代になったね。つい、50年前までは、司法試験は全盲だと受験できなかったし、国家公務員の試験も全盲だと受験できなかった。点字での試験も実施されていなかった50年前。
それが、今では、障害者差別解消法、そして、パソコン、音声よみあげソフトのおかげで、点字がよめない、中途視覚障害者でも、試験は受験できるようになったのね。

この50年間で、視覚障害者をとりまく、環境は、とてもよくなったね。
そうならば、この先50年後は、どんな未来になっているんだろう?その時私は100歳か。

なんとか、長生きして、その50年後の世界をみたいな。

今朝も、盲人ひとり、無人スポーツジムへ。毎日の運動、そして、早寝早起き、21時以降はものを食べない。これをつづけていれば、きっと50年後の未来もみれるはず。
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