冬の間に伐採しておいたキノコ用のホダギを1mくらいに切っておき、そこに能登てまり(大型椎茸)の菌を植え付けます。能登てまりは世界農業遺産「能登の里山 里海」奥能登育ちの能登115号の椎茸です。一昨年この椎茸に魅せられた米山がいくつか購入し山形山のコナラの木に植菌しました。翌年大きな椎茸が出ましたがまだ本物には及ばない、今度こその思いを込めて今年も挑戦します。
この日は鳥海さんと後藤さんが来てくれ、冬の間に伐採して1mに切っておいたコナラの木に種駒を埋め込みます。その数1000駒、専用のドリルで原木に穴をあけ種駒を埋めていきます。オールマイティの鳥海さんがドリルの音も軽快に穴をあけ、米山と後藤さんが木づちで埋め込みます。これがみんな育ったら…笑みがこぼれそう。
何しろ能登てまりの規格は8,3,1と傘の直径が8㎝以上、傘の厚みが3㎝、巻き込みが1㎝なのです。もちろん販売するわけではないのでここまでの規格は不要ですが、それにしても見事な椎茸です。男たちの夢が膨らみます。
合計10本を仕上げて軽トラックに積み、ここぞと決めた山の中腹、適度に日が差し込み風通しよく、うす暗い大木の陰に設置しました。「ここなら大丈夫」米山の安堵の息遣いが伝わってきます。
能登てまりは肉厚でうまみたっぷり、チーズをのせてピザ風に、出汁で煮てもそのむっちりした食感は山のアワビと称され、香りはマツタケ以上ともいわれます。 株式会社まつの
春一番の収穫はアマドコロから。今年も山形山で土の恵みをお届けします。
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