合唱団のコンサート

2012年11月19日 | 日記
我が合唱団の創立10周年記念演奏会が終わりました。オールドイツ語の演目でしたが、ドイツ民謡からオラトリオまで、古典派からロマン派までをカバーするプログラムで、ア・カペラもあり、ピアノ伴奏付きや弦楽アンサンブル伴奏の曲もあり、客演のステージもあり、とかなりヴァラエティ豊かなプログラムだった、と思います。
140名以上のお客様にご来聴頂き(ドイツ人も2人いました)、裏方のお手伝いにもたくさんの方のご協力を頂く中、私たちはいわばお神輿に乗せて頂いて晴れがましい舞台に立ったわけです。そのことにまず深く感謝したいと思います。
また、高齢化の進む我が合唱団にとって、エキストラの方々の存在は大きな支えでした。実質2ヶ月弱でこんなにたくさんの外国語の歌の譜読みをするのも大変だったでしょうし、練習もたてこんできて、時間的にも体力的にも精神的にも相当大きなご負担をかけたと思います。でも、皆さんとても良い方たちで、どなたも一言も愚痴を言わず一生懸命頑張って下さいました。本当に、どんなに感謝してもしきれない気持ちです。
私は「本番は必ずうまくいく」と信じることにしています。そんな根拠のない自信がどこから湧いてくるのかとよく言われますが、根拠がないからこそ「信じる」のであって、確証のあることは「信じる」とは言いませんよね。しかし、この非合理的な「信じる」という心の働きには絶大なパワーが秘められているように思います。信じるのは簡単ではありません。本番まであと1ヵ月という時になっても、伴奏者が「椅子から転げ落ちそうになった」と述懐するほど(笑)音もリズムも発音も外しっぱなしで、事務的な確認事項もまるで伝言ゲームのように間違って伝わっていく(笑)ような状況の中で「本番は必ずうまくいく」と信じ切るには、一生懸命努力するのとは少し違った精神力が必要です。しかし本番というのはやはり特別な時空間で、普通では考えられないようなすごい力が出るものなのです。俗な言葉で言えば「火事場の馬鹿力」ですね。
無論、努力は大切です。「火事場の馬鹿力」は「棚から牡丹餅」とは違いますから(笑)。しかし、一生懸命努力してもうまくいく時といかない時があります。「信じる」ことで「うまくいった時」のモードになる、という感じです。いくら信じることで成功モードに入ると言っても、いつもできないことは本番でもできません。しかし、多少歌詞やリズムや音程が狂っても、それを補って余りあるパワーが放出されるのです。人間ってすごいです。
ともかく、今年最大のイヴェントは何とかつつがなく終わりました。あと一山!これから2週間、リサイタルに向けて頑張ります。

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4 コメント

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Unknown (吉田)
2012-11-21 17:38:03
そら豆さん、チケット販売に奔走して下さって本当にありがとうございました!お陰様でしっかり盛り上がりましたね。お客様に喜んで頂けて団員も完全燃焼できたなら、もう言うことはありません。心新たに楽しく頑張っていきましょう。
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Unknown (ドレミファそら豆)
2012-11-21 09:30:31
コンサート会場が東部地区(熊本市東地区)だったので・・・東部地区の人間としては「私が頑張るしかないだろう~??」っと思い、頑張って・頑張って・頭を下げまくりしてチゲットを売りました。
10人ほど来てくれました。皆とても喜んでくれました。
「天地創造はすごかったですね!」「ドイツを近く感じたよ!」「流浪の民が懐かしく、また歌いたくなりました」「やっぱり混声合唱はいいね」等々・・・感想が返ってきました。
やっぱり本番はいいですね~~!!
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Unknown (吉田)
2012-11-20 22:21:21
cornusさん、本当にその通りですね。お客様に何かが伝われば、演奏会はそれで成功だと思います。感動を伝えることが一番大事ですね。
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充実感 (cornas)
2012-11-20 21:03:19
演奏会本番、緊張もありますが独特の雰囲気がありますね!
練習、ゲネプロ、本番、と重ねてくるうちに盛り上がってくる雰囲気。
これまでの集大成を弾き飛ばす?
いや、それとはちょっと違うかもしれないかもしれない。

聴きに来ていただいた皆様へ歌いながらお伝えできるか?
歌詞の理解・感情をこめる・伝えたい・・・・・・・・。

その意思と共に心地よい響きで、聴きに来ていただいてる方々と
至福の瞬間を共有できたらうれしいですね!
(と、思いつつ歌いたいです)
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