のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

高石ともやのファミリーフォーク12曲集

2007年07月17日 23時12分44秒 | 音楽鑑賞
1.たづるさん      2.君よそよ風になれ
3.私を待つ人がいる 4.街
5.春を待つ少女    6.そのままでそのままで
7.はじまりの日に   8.君はランナー
9.長い道        10.オレンジの木
11.NAMES     12.野の花の歌がきこえますか

実家に帰った際に久々に聴いて、心に染み入りました。
高石ともやさん。
日本のフォークソングの創世期から活躍していらっしゃる方です。
岡林信康とか高田渡世代の方。
・・・と言っても、のりぞう世代にはちっとも分かってもらえませんが。

のりぞう、父親の影響を色濃く受けて育っているため
フォークソング世代にとても強いのです。
耳が聴き馴染んでいると言っていいぐらい。
カラオケのレパートリーもこのあたりの世代のものばかりです。

高石ともやさんは、8年前にライブに行って以来のファンです。
声が直接届くぐらい小さな会場で初めて歌を聴いたときは
ちょうど色々と心に抱えていた時期だったこともあって、
聴きながらぼろぼろと泣けてきました。
歌詞がとにかくいいのです。
勿論、声も素敵です。曲はフォークソング世代ならではの素朴さです。
まったくうるさくなく、疲れているときにちょうどよい感じ。

このアルバムは「国際家族年にむけて」作られたもので
表紙には次のような言葉が綴られています。

 「お父さんて、いいものだ
   子どもを抱いたお父さん
   子どもと遊んだお父さん
   子どもと悩んだお父さん
   子どもと語るお父さん」

1994年の国際家族年から実に13年の月日が流れていますが
家族をとりまく環境は依然として深刻というか、
ますます深刻になってきているというか、色々と考えさせられる
ものがあります。

全体的に穏やかな曲ばかりなので、ドライブをしながら
聞き流していたのですが、その中の2曲の歌詞が
心にぐいっと食い込んできました。
こういうふうに聞き流しているときに、歌詞が言葉として
飛び込んでいる曲こそ、今、この瞬間に私が必要としている
「出会い」だったり「解答」だったりするんだろうな、
と思いながら何度も何度も聞き返してきました。

はじまりの日に
 「なくしたものを数えるより
  いまある力を寄せ集めて 歩き出す
  それが自由 それが自由 私の道」

君よ、そよ風になれ
 「きみのベストフレンドは 君だから
  思いどおりに 生きてごらん
  やりたいことに手をのばして  行きたい所へ足のばして」

 「きみのベストフレンドは 君だから
  大好きな人を選ぶがいい
  愛することがつらいなら 好きになるだけ それでいい」

高石さんの曲はCDよりも生で聴いてほしい。
あたたかい語り口を添えて、包み込むような声を
ぜひ近くで聞いて欲しい。高石さんの人柄もとても魅力的です。