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のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

さよなら、ノーチラス号

2005年07月16日 19時07分37秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 「本当にしたいことは何なのか」
 12歳になったばかりの僕は、終業式が終わると、
 リュックサックを背負って家を飛び出した。
 両親に会うために・・・。

 ブリキの潜水艦に詰まった、18年前の夏の思い出。

■感想 ☆☆☆☆☆
主役の西川浩幸さんは小学生と30代半ばの男性を
演じ分け、そして、その相棒である「犬」を
坂口理恵さんが演じる。

ドラマや映画では見せることができない
舞台ならではの魅力が詰まった作品。
着ぐるみやメイクではなく、演技力だけで
犬や小学生を演じてみせる二人に
思いっきり拍手を送りたくなる。

そして、見終わった後、自分が小学生だった頃のことを
懐かしく思い返してしまう。一日が長かったあの頃。
夏休みの初日に、夏休みが永遠に続くのではないかと感じたこと。
暗くなるまで遊んで家に帰るときの夕暮れの色。
家から漂ってくるお風呂や夕ご飯の匂い。
大人に辛いことや悩みがあるなんて思いもしなかったあの頃。

だが、タケシは大人の「辛い事情」で
それまでの生活をすべて奪われる。
家族との生活も生まれたときから過ごしていた家も。
タケシは決して泣き言を言わない。願望も言わない。

「うん」「それでいいよ」

子供の願望は大人の事情には逆らえないことを
そして、今の自分では望みが叶えられないことを
悟っているタケシは終始痛々しい。
そんなタケシをぶっきらぼうに温かく見守るネモ船長と
彼の飼い犬サブリナ。

子供の頃、大人になっても
子供の気持ちを忘れないと誓った。
けれども、その気持ちさえ徐々に薄れてきている。

だから、この作品を見ると切ない懐かしい
気持ちになるのだろう。

TRUTH / 2005年春

2005年07月16日 19時06分44秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 舞台は慶応4年。上田藩(今の長野県上田市)の
 江戸藩邸。6人の若い藩士たち。有名な人物は
 一人もいない。彼らは藩の、日本の将来について
 考え、話し合う。誰に頼まれたわけでもない。
 ただ守りたい人のために、尊敬する人のために、
 友のために行動しようとする6人。
 それぞれの「TRUTH」のために。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
TRUTHは「真実」である。
劇中、小金井先生は弟子たちに向けて言う。
誰の心にもTRUTHはある。
そして、そのTRUTHはそれぞれ違う。
自分のTRUTHを追及するのだ、と。

登場人物はみな、誰もが必死に生きている。
自分の信じる方向に向かって。
自分なりの意見をもち、その意見を表明し
仲間たちと意見をぶつけ合う。
より良い明日を全力で目指しているのだ。
そして、その「より良い明日」は
決して自分にとっての「より良い明日」ではない。
日本全体のより良い明日であり、
自分の家族にとってのより良い明日。
自分の大切な人や愛する人にとってのより良い明日であり、
そして、自分の信じる仲間にとってのより良い明日、なのだ。

私利私欲という言葉が誰にも当てはまらない。
もちろん、「悪役」は存在する。
仲間を裏切り悲劇を作り出す人物。
だが、彼もまた時代の犠牲者だ。
幕末という激動の時代に翻弄され
人生を狂わさざるを得なかった彼ら達の
生き様に涙がとまらなくなる。

「生きろ。生きて償うんだ!
 俺も生きて償いつづける。」

主人公の最後の叫びが胸をうつ。
私達は何があっても生き続けなければいけない。
過ちを犯しても、辛いことがあっても。
それは私達の「義務」であり「責任」なのだ。

キャラメルボックスならではの笑いを織り交ぜつつ
正面からの直球メッセージ。どの役者も熱い役を
熱く演じていて熱気が伝わってくる。
私にとって、見終わった後の余韻がもっとも大きい作品。

ミスター・ムーンライト

2005年05月05日 21時57分36秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■2001年夏公演
■出演:上川隆也、西川浩幸、岡田達也
    大内厚雄、岡田さつき、坂口理恵

久しぶりにキャラメル作品を見返したくなり
ここ一週間ほど、毎日のようにこの作品を
再生してました。

・・・が、何せ睡眠時間が少なくなってるため
いつもクライマックスまで到達できずに
眠り込んでました。本日、ようやく最後まで
鑑賞終了。

ええ話や。。。。

全体的に「いつものキャラメル」です。
ものすごぉーくストレートなメッセージに涙。
見終わった後、心が温かくなりました。
・・・もう何度も見てるんですけどね。。。

「かすみちゃん、僕は君の力になれたのかな。」

友人の妹の幽霊のために奔走する
誠実な青年を上川さんが熱演。
また誠実キャラがよく似合うのです。
勿論、キャラメルでの上川さんは
随所随所でコンマ単位での突っ込みも
きちんとしてくれます。

初めて舞台の上川さんを見たときは
そのハイテンションな演技に驚きましたが
今では、そのテンションの高さ
突っ込みの速さがのりぞう的に
魅力の主要部分となりつつあります。。

西川さん、中村亮子さん、坂口さんと
図書館メンバーは安定した演技力の持ち主で
固められてあり、何度見ても、思う存分楽しめますし。

中村亮子さん、大好きだったのに。。。。
今、どこで何してるのかしら?
DVD作品を見るたびに切ない気持ちにも
させられますが。

とりあえず、キャラメル作品は大好き。
次の休みには久々に
「サンタクロースが歌ってくれた」が
見たいな、と考えております。

初めてのダンスのお相手

2005年02月20日 21時36分16秒 | 舞台(キャラメルボックス)
ひきこもりの一週間が終わり
アレグリアに行ってきました。
同期が張り切って取ったのはSS席だと知ったのは
会場に着いたときでした。

はい。チケットの予約も受け取りも
すべて任せっきりでした。

サーカスは久しぶりです。
ていうか、人生で二度目。
あまり興味がなかったのですが
会場の熱気と作りこまれた空間に
のりぞうのテンションもあがってきました。
わくわく。

開始の合図はなく、ピエロさんが会場に現れ
のりぞうたちを異世界にご案内。
のりぞうの席は通路の境目だったため
まさに「目の前」をピエロさんが
歩いてくれました。

きゅーと♪

続いて現れたのは
ベルベットのフルールと音楽隊。
・・・だそうです。
勉強不足ののりぞうにとって、みんな同じ
「異世界の方々」。

エキゾチックな音楽をかきならしながら
客席を歩き回り、開演の雰囲気を
撒き散らしてくれます。

・・・・と、フルールがのりぞうの目の前で
姿勢をただし、立ち止まり・・・・

手を差し出しました!

なーんと、満員の観衆の中
のりぞうは生まれて初めてのダンス。
しかもお相手は異世界の方!
(フルールだってば・・・。)

貴重な体験をしてしまいました。
その後も息を呑むような
すてきなパフォーマンスの数々。
あぁ。。。。
あまり興味ないかも、なんて思って
ごめんなさい。
甘く見てました。

やはり、ひきこもっていては駄目!
どんどん外に出なきゃ。

と反省したところ、今日は朝から雪。
あぁ、慣れない反省なんてするものじゃないわね。
一度外出したものの、あまりの寒さに恐れおののいて
一生懸命家に戻ってきました。
勿論、そのまま一日ひきこもり。

こんな日に外に出られるかー!
ひきこもり万歳!