猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

山田く~ん!全部持っていきなさい。

2005年09月23日 23時51分05秒 | お出かけ
武道館へプロレス観戦に行って一週間も経っていないというのに、またもやチケットを頂いて、今度はボクシング観戦に行ってきた。
会場はみなとみらいにあるホール。
車でちょちょいと出かけられる距離だ。

この、さる有名ホテル脇にあるホール。
普段はひっそりと、かつ穏やかなムードに包まれているが、今日ばかりは事情が別。
見るからに柄の悪そうな、逆に言えば今どき珍しい、その筋の方々で溢れかえっている。
格闘技とその業界は切っても切れない仲、なのは仕方ないのかもしれないが、
これほどあからさまであるのはボクシングだけ。なにしろ、身内だけで固めすぎているから、いつも内輪ウケに終わり、客足が伸びない理由はそこにもあるのではないのかと、私は常々思っているのだが.....。
まあ、それは余計なお世話、ってことで。
私とゴンザは席に着き、観戦を始めた。

が.....いまや、総合格闘技の技と技とのせめぎ合い、ヘビー級やミドル級の体を見慣れている私にとって、軽い階級の、しかも殴り合いのみであるボクシングはいかにも物足りなく、その事実には自分でも少し戸惑う。
何より、戦っている選手は命がけで試合に挑んでいるというのに、雑念に半分頭を支配されながらの観戦では、選手達に失礼というものだ。
と、セミファイナル試合の選手入場で、私はある女性の姿に気がついた。

5,6歳の女の子を連れたその女性は、たぶん、私達の座席側から登場する選手の妻なのだろう。まだ若く、美しい彼女は、両選手がリングにあがると、両手を組み合わせ、半分泣きそうな顔で祈っている。
それを見ながら私は、
「自分の夫が殴りあう姿を見るのって、どんな気持ちだろう。さぞ心配だろうなぁ。私だったら絶対そんな男の妻にはなれないなぁ」
などど思っていたのだが.....。

試合が始まるやいなや、その女性。実に的確なアドバイスを大声で夫に送っている(笑)
しかも、
「何やっとんねん!」「いつもと違うやろ~!」と、手厳しい激まで飛ばしている。その横にはひたすら、「パパ~、頑張って~!」と叫ぶ娘。
肝心のパパはといえば、目の上を切ってしまい、一旦試合がストップしたのだが.....ドクターが傷をみている間にも、妻の激は続く。
「大丈夫や!やれるやれる!やれるって!!!」

「ええっ?」驚愕する私(笑)

いや。たぶん彼女は誰よりも夫を心配しており、けれど夫がその試合にどれだけ賭けているかを解っているからこその激であろう。
「でも.....私だったらゴンザのあんな姿を見たら泣いちゃうなぁ」
などと考えながら、戦う男の妻もまた、強いものなのであると勉強をした私。
妻の激のおかげか、パパはなんとか勝ったしね。

ふと見れば.....。ファイナル試合開始前に、どこかで見た顔がリング反対側に現れる。
「えっと、あれは.......................ああ、笑点の山田君だ~」
と。私に限らず、じわじわと、観客達の中から密かに湧き上がる
「座布団はいつ.....?」という期待感。
って!出てくるわけないっつーの(笑)
私とゴンザはファイナル試合を見終わると、会場を後にした。

そして夜。
大好きな回転寿司を食べに行ったついでにUFOキャッチャーに興じた二人。
残念ながらゴンザは収穫ナシだったけど、私は大物をゲットしました!
うふふ。
だって私、金魚すくいだけでなく、ホントはUFOキャッチャーも得意なんだもん。



コメント
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