猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

中秋の名月   - はぁ~ヨイヨイ -

2005年09月19日 05時04分36秒 | お出かけ
今日は中秋の名月。
日本人がこよなく愛するお月様が主役になる、風流な日だ。
何しろ、今も昔も、お月様は姿を変えていないから、眺めるだけで、はるか時空を超えたような気分になれるというのはなんともロマンチックで、初秋の爽やかな風、移ろう風景と共に、いやがおうにも気分は盛り上がる。
だから、こんな時こそ、しっぽりと冷酒でも酌み交わして、愛を深める、なんていうのがぴったりだと思うのだが.....。

しっぽりどころか我が家。
今夜はプロレス観戦に行ってきました(笑)

友人から突然招待券を頂き、張り切って出かけた日本武道館。
まずは入場口付近の長蛇の列にびっくり。プロレスは斜陽産業だと言われているのがウソのような盛況ぶりで、女性客や子供連れの客の多さにも驚く。
もちろん、大部分はむさくるしい男ども(失礼)ではあるが、若い子が多いのも意外といえば意外な現象で。

ただ、武道館興行といえば、一大イベントだろうから、地方興行のそれとは、多少客層、演出も違うだろうが、最近の格闘技ブームは、ただプロレスを「食って」しまっただけではなく、相乗効果も生み出しているのではないかと、勝手に推測。
総合格闘技とプロレスではまったく性質が違うけれど、鍛え上げた肉体と、それぞれの技術によって確立されたエンターテイメントであることには変わりがないわけで。
何より、ゴンザいわく、「受けの美学」があるプロレスは、子供にもわかりやすいし、家族みんなで見ることの出来る、楽しいイベントでもある。
それは、実際試合が始まってからの、初老レスラーが見せるコミカルな動き、絶妙な間のとり方にも顕れており、子供が臆することなく、大きな声で叫び、声援を送ることにも顕れている。
そう。
どんなスター選手の登場より、人気を集め、歓声を呼び起こし、観客を楽しませてくれるのは、厚い筋肉を覆う皮膚に張りを失くした、けれど輝きは失わない、まだまだ頑張る初老のレスラーたちなのだ。

そして。
プロレスを盛り上げるのはまた、観客の役目でもある。
熱心なファン達で埋め尽くされた会場は、統制のとれた歓声、合いの手、足踏み、拍手のタイミングで、さらに試合を盛り上げてゆく。
おそらく、プロレスファンはそんな一体感をも愛しているのだろう。
ガチンコ格闘技と違い、最初から最後まで笑顔で見ていられる、というのもいいところだし.....。

私とゴンザは大いに笑い、楽しみ、武道館を後にした。

すると......
人ごみの中、夜空を仰げば、そこにもまた、多くの人を楽しませてくれる月が.....。
何故だか、絶妙すぎる間隔で煙突の横にぽっかり浮かんでいる。

どうやら。
本来ならロマンティックな月も、私とゴンザには違う側面を見て欲しいようで。

ムード溢れる月見の宴に憧れながらも、お月様の思惑通り!?炭坑節を思い浮かべた我々なのであった。
あ~こりゃこりゃ♪
コメント (6)
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