夢七雑録

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亀戸七福神

2010-01-08 19:59:43 | 七福神めぐり

 この七福神は、亀戸天神を参詣してから回るのが良さそうである。亀戸天神を起点に、江戸の絵図上を、次の順路で巡拝してみる。龍眼寺(布袋尊)―天祖神社(福禄寿)―普門院(毘沙門天)―香取神社(恵比寿、大黒)―東覚寺(弁財天)―常光寺(寿老人)。

(1)龍眼寺(江東区亀戸3-34-2)
 亀戸天神へは、両国橋を渡り、竪川に沿って東に行き、横十間川を北に行き、天神橋で右に入れば神社の前に出る(現在なら、亀戸駅から明治通りを北に行き、蔵前橋通りを西に行けば神社の前に出られる)。亀戸天神の参拝を終えてから西側に出て、横十間川を北にたどると、川沿いにある龍眼寺に出る。この寺は、天祖神社の別当寺であり、萩の寺としても知られた寺でもある。

(2)天祖神社(江東区亀戸3-38-35)

 龍眼寺から北へ、横十間川沿いに行くと神明宮(天祖神社)に出る(現在は、龍眼寺の横を入り、斜め左に行った所に天祖神社がある。)

(3)普門院(江東区亀戸3―43-3)
 神明宮から横十間川沿いに北に行くと、北十間川に突き当たる。横十間川の西側、会席茶屋の南側にあるのは柳島妙見・法性寺で、北辰妙見大菩薩を祀っている。北十間川に出て、川に沿って南東方向に向かい、境町で右に入ると、清香庵という梅屋敷(現在無し。跡地は亀戸3。広重の描いた「亀戸梅屋舗」をゴッホが模写したことで知られる)がある。ここを南に行くと普門院に出る(現在の天祖神社から、北十間川に出ずに普門院に出る経路もあるが、道は少し分かりにくい)。

(4)香取神社(江東区亀戸3-57-2)
 普門院から東に行くと、香取神社の前に出る。天智天皇の頃の創立という古社である。

(5)東覚寺(江東区亀戸4-24-1)
 香取神社から、東に少し行くと東覚寺に出る(弁天堂は、平成になってから建立されたもの)。

(6)常光寺(江東区亀戸4-48-3)

 東覚寺からは、曲がりくねった道をたどると、六阿弥陀寺の一つ、常光寺に出る。彼岸の頃は、六阿弥陀詣での参詣客で溢れる寺である。この寺への道は、北十間川に沿って歩いた方が分かりやすいかも知れない。帰途は、南に行き、竪川に沿って両国橋に出る(現在なら、亀戸水神駅が最寄りだが、亀戸駅まで歩いてもよい)。


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