伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

馬達は…

2007-11-12 22:22:42 | Weblog
馬と言えば、競馬が盛んな船橋市の中山競馬場は隣の市にある。
また、ゆきたんくが生まれ育った品川区には大井中山競馬場がある。

ゆきたんくは競馬はやらないが、戦争遺跡には興味があるのだ。
いきなり戦争遺跡なんて、突拍子もないかい?

ゆきたんくが生活している松戸市は、松戸駅近くに聖徳大学、松戸第一中学校、中部小学校、相模台小学校と文教的な香りが漂っている。
しかし、相模台という高台に行くには地獄坂という蛇行した坂があり、これを登って行くと松戸中央公園に出る。この正門が、かつての日本陸軍のエリートを育成していた松戸工兵学校の正門なのである。門の横には歩哨楼も完全な形で残っている。聖徳大学、松戸第一中学校、相模台小学校はひとつの土地の中にあった。
そこが松戸工兵学校になる前は、なんと競馬場だったのである。日本が富国強兵を進める中で、工兵学校は誕生した。競馬場は今の船橋に移ったのである。もっとも最初は市川市の行徳に移る予定であったが、競馬場完成間際に関東大震災時の大津波で壊滅した。戦争の長期化で、馬達は「ガス壊疽」や「破傷風」の血清ワクチンを作るための材料になってしまった。抗体のできた血を馬から抜いて殺す場所になってしまったのである。今日四街道に用事で出かける際、血清作りに動員された学生達がお参りをした馬頭観音に手を合わせた。今をときめく競馬のメッカ、船橋中山競馬場の裏側にひっそりとあるのだ。
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