伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

何で

2008-03-25 23:58:31 | Weblog

 写真は遠方まで見渡せる高台である。そこに小さな木が一本生えているが、何の変哲もない様子である。実はこれ、埼玉県行田市にある、さきたま古墳群の中の稲荷山古墳である。稲荷山古墳は前方後円墳で、写真は円墳部分の頂に当たるのだ。


稲荷山古墳 埼玉県行田市

 なぜ稲荷山古墳というのか。この円墳の部分にお稲荷さんがあったというのである。1本、申し訳なさそうに生えている木はお稲荷さんの名残りだという。ゆきたんくの住んでいる千葉県松戸市の隣の市、流山市にも前方後円墳はいくつかある。その中の一つ、鰭ヶ崎三本松古墳は、やはり円墳部分にお稲荷さんがあった。


千葉県流山市の鰭ヶ崎三本松古墳

 ここには小さな祠が建てられていて、そこにはお稲荷さん(狐の瀬戸焼が置いてあった)なぜ、稲荷ということになるが、お稲荷さんは、稲(米)の収穫(生る)を祈願することから、この古墳の周囲が田だったことが考えられる。わが千葉県の富津市にも稲荷山古墳はあるが、周囲は田であることから間違いないであろう。また、宮城県大河原町の嶋館神社は前方後円墳の上に建てられており、祭神のお稲荷さんを産業の神に見立てている。

 「むら」の長を弔い、墓としての古墳の役割とは、象徴として「むら」の平和を見守ること。「むら」の発展と、それを支える食糧の確保ができることであったと思う。ゆえに古墳の上に神社が建てられたのだと思う。

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