見事なデザインなのか。
日光東照宮にある創造の象とは上神庫にある彫刻のことだ。
東照宮建立時の狩野探幽が「大きな耳、長い鼻」というキーワードだけで下絵を描いたことが「想像の象」と呼ばれる所以である。
耳の付き方や尻尾の形が、実物の象とは異なっているのが分かる。
象さん、象さん、お鼻が♪
よく想像だけで、これだけのものが描けるなあと思う。
実際に象という生物が、この世に存在しなければ、「創造の象」と呼ばれても不思議ではない。
そう、この東照宮や、大宰府天満宮、そして中国は北京の頤和園にいる創造上の生物などはその代表だろう。
「麒麟(きりん)」のことである。
それを考えると、この「想像の象」は「創造」された優れたデザインだと思うのだ