さて今夏旅行最初の目的地はケルンだ。
20年以上前から大変お世話になった方がいた。
大学でドイツ文学の教授をされていた。
残念ながら8年前に病気で他界された。
その方と、「いつか一緒に見たいと思います。」
と話していたのがケルン大聖堂なのだ。
この2本の尖塔が特徴的だ。 西側
ザンクト・ペーター・ウッド・ウント・マリア大聖堂というのが正式名称だ。
ゴシック様式の建築物では世界最大である。
157mの高さを誇る大聖堂だ。
角度を変えて見る。
大聖堂の南側
中にも入ってみた。
神父様が、忙しそうに動き回っている。
観光地といいつつ、「神に仕える場」としての仕事場なのであるから。
やはり写真ではこの感動を伝えきることができない。
とにかく山のようにでかいのだ。
そして同行のS氏のおかげで、またとない感動の出会いをすることになる。
大聖堂よりも南に400mほど行ったところに調査発掘の現場があった。
しっかりとした石造りの住居跡が出てきたようだ。
井戸と思われる施設もある。
ここが何であるのかはゆきたんくにはわからない。
ただ一つ分かっていることは、S氏が言った言葉に集約されている。
「今度、ここを見る機会があったとしたら、施設として残されているか、全く関係のない建物が立っていることでしょう。」
本当にその通りだと思った。
20年に渡ったケルン大聖堂への思い、そして故人への報告、古い時代の遺跡に触れることができたのである。
矢印上がケルン大聖堂。 矢印下が発掘場所