伝えたんく

日々の何気ないできごとに感じた幸せ

横須賀です6

2019-06-23 23:44:19 | 戦争遺跡

かつて外敵から首都を守るために,東京湾の守りを固めた時代があった。

その名残が,千葉県富津にある第一海堡と第二海堡である。

神奈川県側には,猿島があり,そして第三海堡があった。

あったというのは,現在は存在しないからである。

関東大震災のおり,施設や土台が破壊された。

復旧不能になってしまったからだ。



第三海堡の全景図と,かつての第三海堡の姿を映した写真(震災後のものしかないという)


 震災時に4.5mも土台が沈下し,第三海堡の武器類はほとんど使い物にならなくなったという。

そして施設も海水に浸かり,長い時間が経ってしまった。

30年もの年月をかけて作られた第三海堡。

海底30mを埋め立てたのである。

それが完成2年後の関東大震災で水没したのである。

軍事的には役に立つことはなかったが,建築において,経験・技術の蓄積では大きな貢献をしているのである。

その第三海堡の中の建築物で,崩れることなく引き上げることができたのは4点だ。

横浜市夏島に展示されている,「探照灯」、「観測所」、「砲台砲測庫」と横須賀市平成のうみかぜ公園にある「大型兵舎」だ。



探照灯施設の上から周囲を見渡すことができる。 → Map



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