’09夏休み「白ゾレ」

2009-09-18 00:50:55 |  ’09夏休み
おにぎりを食べ、眺めを満喫してから出発。
外輪山の尾根上を初めは西に、円を描いて南に下ります。
ほぼずっと、右には上信国境の山々が、左には浅間山が眺められ、上機嫌で進みます。
外輪山を歩くのを午後に廻して大正解。
してやったりです。

さてこの稜線上、地図には3箇所「危」マークがあります。
そのうち2箇所は、「ここだろうか?」と場所を特定できなかったのですが、残りの1箇所「白ゾレ」と名の付いた危険箇所は一目で分かりました。

事前に名前からきっと、花崗岩質の白く小さなころころとした砂利が丸く盛り上がって出来た道の痩せ尾根なんだろうなと思っていました。
・・いやです。
花崗岩の風化した白い砂利はずるずるとすべり、傾斜は緩くても油断できず、一番苦手な路質です。
以前、鈴鹿山脈の鎌ヶ岳でそんな道を経験したことがあります。
それまでずるずると滑りながら上ってきたので、目の前に現れた幅1mに狭まった長さ5mくらいの白砂の道を見て、腰から下が固まってしまったのを思い出します。
道が平らなら何も怖くないのですが、道の中央が盛り上がっているので、横に滑ったらもう止めてくれる物はありません。
たった5mなのに恐る恐る通過したあと、しばらく脚が震えて止められませんでした。

さて今回の白ゾレ。
そこまで茶色い土でできた登山道が、その辺りだけ草木も生えぬ白い道に変わりました。
想像通り滑りそうな土質で、まっすぐ下って行きます。
でも、道幅は3mくらいあり傾斜は緩くこれなら大丈夫と下り始めたのですが、「ズルリ」と一瞬滑ってしまいました。
ひやー、油断大敵。
道幅は広いのですが、その先は急転直下、断崖が望めます。
もし横に滑ってしまったら、賽の河原まで数百m止まることなく到着できること必至です。
なるほど危険だ。
写真に撮ろうかとも思ったのですが、風が吹きつけ不安定なので早々に通過しました。
ふうー。
ちょっと腰が引けてしまった。
その後はそんなに危険と思われる場所も無く、気持ちよく稜線歩きを楽しむことが出来ました。

トーミの頭まで戻ってきました。
お昼に遠く見えていた牙山がすぐそこに断崖を見せています。
朝はガスで見えなかった景色です。
浅間山に別れを告げ、中コースと呼ばれる林の中の道を下山開始。
またきのこを探しつつ歩いていたのですが、
おおこれは、ギンリョウソウではないか。
これまで図鑑で写真を見ては、なんと不思議な植物と思い実物を目にしたいなと思っていたのですが・・、とうとう出会うことができました。
そんな湿った道を下り切り登山口へ到着。
お疲れ様。
高峰高原ホテルで温泉のお風呂を借りて、汗を流しほっと一息つきました。



稜線で見かけたコゴメグサ


外輪山、南から北を俯瞰
中ほどの白いところが白ゾレ


牙山、緑の壁


ギンリョウソウ


きのこも載せておきます。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
白ゾレ? (Aちゃん)
2009-09-22 17:13:44
初めて聞く言葉ですが、凄い所なんですね。
こんな所を登る(歩く?)なんて考えただけでゾーッとします。
命がけだわぁー凄いです。
返信する
あ、いや (よかばか)
2009-09-25 00:28:17
言われるほど凄くはないです。
命がけには程遠いです。
少し注意すれば危険はありませんので、機会があれば訪れてくださいね。
そこは楽しむための道なのですから。
返信する

コメントを投稿