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熊澤良尊の将棋駒三昧

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高野山で会った人ーその3

2009-05-24 05:01:29 | 文章
5月24日。

高野山ではもう一人、ある人に出会いました。


20日の昼過ぎでした。最初、普門院の廊下ですれ違ったとき、政治家だと思うのですが、誰だったか名前が出てきません。
もちろん、相手は小生のことなどは知りません。

次に見かけたのは、大盤解説を聞きに行こうと、普門院を出たところです。

著名な政治家だとは分かっているのですが、名前は確か、下の名前が「シュウ・・」何とかしか思い出せません。
でも、思い切って声をかけました。

「今日は、将棋で来られましたか」。

「ええ。昔から将棋が好きでして、今日はそのためにここに来ました。大盤解説を聞きに行きたいのですが、あなたはスタッフの方ですか」

「いいえ。スタッフではありませんが、私も大盤解説を聞きに行くところです。誠に申し訳ありません。あのう、お顔はよく知っているのですが、お名前が中々出てきません。私は熊澤リョウソンという者ですが・・」

「田中秀往です」
ここでやっと以前、細川内閣で経済企画庁長官を務められた田中秀征さんです。

「ああそうですね、田中さん。失礼しました。会場へは何だったらご案内します」
ということで、会場までの短い間、少し会話を交えながらご一緒しました。

「地元は確か、広島辺りでしたか」

「広島は、学生時代。地元は長野です。将棋は学生の頃からのファンです。将棋世界や代将棋は毎月購読していました」

「今日明日と、わざわざ名人戦のためにですか」

「そうです」
田中さんは偉ばるそぶりも無く、むしろ控えめな口調に人柄を感じました。

そして翌日。
2日目の大盤解説場でも、一般の将棋ファンに混じってじっと解説に聞き入る田中さんの姿がありました。


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