熊澤良尊の将棋駒三昧

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黄楊駒の手入れ

2015-05-16 05:32:42 | 文章
5月16日(土)、雨。

昨夜来の雨は、まだ止まず。

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昨夜は、思いもかけずチェスと将棋。
NHKテレビは、カスパロフさんと羽生さんの対談でした。
チェスト将棋の違いと共通性。
世界一流のプレイヤーに共通する深い見方考え方。
1時間、最後まで興味深く聞かせてもらいました。

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昨日の続きの話。

Kさんとの会話。
「黄楊の駒は初めてなので、駒の手入れの仕方が知りたい。椿油で拭くとよいと聞いていますが」。

⇒ それは良くありません。駒がダメになりますから。
  理由の第一は、椿油は臭い特有の臭いで駒が臭くなってしまいます。嫌な臭いです。
  油の付け過ぎも良くありません。駒がダメになってしまいます。油に浸ける人もいます。
  早く飴色にしようと思うのでしょうね。油まみれになって、駒が下品になってしまいます。
  大事な駒を台無しにしてしまいます。鑑定会では、そんな駒をしばしば目にします。

  油を使うなら、ピュアーなオリーブ油が良いでしょう。汚れが付きにくい効果があります。
  使い始めに一回程度で充分。しかし、付け過ぎはいけません。
  オリーブ油は、混じり気の無い赤ちゃん用が薬局で売られています。小瓶で300円ぐらい。
  ホンの少し、数滴垂らしたのを良く揉んで均し、一枚一枚拭いてやる。
  その後は、何もついていない布で、空拭きする。余分な油は残さない。

  駒は箱に入れたままでは良くありません。
  時々、箱から出してやさしく並べる。これが良いのです。
  一番良いのは指の油。
  駒は、指先で触ってやるのが良いのです。指先で可愛がってやる。
  使ったあとは、軽く空拭する。
  これを繰り返していると、だんだんいい色になってきます。

  貴方が将棋会館の指導対局で、使ってもらった飴色の盛り上げ駒。
  永い年月の対局に使われることで、自然に人の手で育てられているのです。


  この続きは、また後刻。
  

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