熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
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作品 文章 写真 販売品

山楽と山雪

2013-04-11 06:13:30 | 写真
4月11日(木)、曇り。

名人戦は森内さんが先勝。

昨日は「山楽と山雪展」の京都国立博物館に。




ダイナミックな襖絵が多かった中で、微細な描写びっしりの卷物の書きように驚きました。
もう一つ、特に印象深かったのは、絵の書きかたの解説を遺している自筆資料。
誰のためにそれを書いたのかは分かりませんが、一番、興味を持ちましたのでメモしました。
こんなくだりです。

前ページは不明ながら、「ヒジヨリ筆ヲツカウ也、至テ小サキ物ヲ書クトキハ手クビニテ筆ヲツカウ也。
又曰眞行草二依テ筆・・」

時間が来ました。この後は夜にでも。
では、また。

ーーーー
上の出だしからの続きです。
()内は、小生の推量。
ですが、「(大キク描クトキハ)ヒジヨリ筆ヲツカウ也、至テ小サキ物ヲ書クトキハ手クビニテ筆ヲツカウ也。又曰、眞行草二依テ筆ノ持所違也、眞ノ衣紋ヲ書トキハ筆ノ元ヲ持也。行二衣紋ヲ書トキハ筆ヲ軸ノ中程ヲ持ガ吉也。草二衣紋ヲ書トキハ筆ノ末ヲ持也。是眞行第一之秘密也。謹テ可得心者也」。

上記で「筆の元」とは穂先に近いところ、「筆の末」とは筆の上の端、という意味でしょうか。
小筆で手紙の宛先などを普通に書く場合は、筆の末を持つことが多いです。
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