熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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厳寒

2009-01-07 23:47:02 | 文章
1月7日(水)、曇。

当地では今年一番の寒さ。凍えそうな寒い日であった。

会報6号の紹介をします。
発効日は11月1日。トップ記事は「アンケート結果」報告。回答があったのは110名。回収率は40%でした。
年齢は15歳から66まで。20代・30代・40代で80%を占めています。
女性は2人。
棋力は有段者が大半を占めています。
「これまで何組つくりましたか」という質問に対しては、数10組作ったという人が3人もいたのには、小生もたまげました。
「できばえ」については、「まあまあ満足」と「不満」が半々で拮抗。「大いに満足」と答えた人もいます。
「書体研究」は「清安」。
第2回会展のお知らせとして、正月2日から4日までの3日間、東京・池袋、西武百貨店での「将棋祭り」会場での開催と作品募集が出ています。
会を立ち上げて10か月。ここまで、近鉄将棋まつりでの作品展、西武将棋まつりでの作品展と、非常に順調に進んでいます。

今思い返しても良く思い出せませんが、将棋連盟や百貨店など各方面との折衝で特に苦労したと言うことは、ほとんど無かったと思います。
勿論、何回かは上京して、いろいろお願いしたりはしました。上京するといっても、わざわざその用事で上京するという訳ではなく、会社の仕事でたびたび東京へ行きましたから、そのついでに連盟に立ち寄るとか、その辺は随分恵まれていました。
当時、会社の出張のついでに、良くあちこちに足を伸ばしました。
自分で駒づくりをしようと思い立って、天童に駒木地を探しに訪れたときは、仙台支店への出張の時でした。
仕事は月曜日の午後からにして、2日前の土曜日の夜行で大阪を発って、翌日の早朝、天童駅のプラットホームに立ちました。

駅前のお店「天童将棋」が開くのを待って、無理を言って1組木地を分けて貰いました。
街中の「栄春堂」では、観光客向けにやっていた駒彫りを、何時間も飽きずに眺めていました。彫り師の名前は覚えていませんが、字母紙を使わず、楷書の錦旗の「銀将」だけを何百枚もシャッシャッシャと表2文字を45秒で彫るんですね。うまいもんです。
店の前がバス停で11時の山寺行きのバスに乗るつもりでした。感心して見ていて気が付いたら、バスは緩やかに発車するところ。おかげさまで、バスには乗り損ねてしまいました。こんなことは良く覚えています。

その日は天童に宿泊。「王将風呂」で有名な旅館でした。今はもうありません。

買って帰った駒木地は「シャムツゲ」でした。
そのときは分からないまま、自分で文字を起こし彫り終えて、ウキウキして黒い塗料を塗りこんだ訳ですが、見事失敗でした。「目止め」が必要だとは知らなかったのですね。

事実上の初作は、大阪の盤屋さんに頼んで取り寄せてもらった「薩摩ツゲ」の1組です。それが南口先生に名づけて頂いた「無双」です。
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駒の写真集

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