2020-0728-man3668
万葉短歌3668 大君の3408
大君の 遠の朝廷と 思へれど
日長くしあれば 恋ひにけるかも 阿倍継麻呂
3408 万葉短歌3668 ShuH173 2020-0728-man3668
□おほきみの とほのみかどと おもへれど
けながくしあれば こひにけるかも
〇阿倍継麻呂(あへの つぎまろ)=第3656歌参照。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第91首。「到筑前(つくしのみちのくち)国志麻郡(しまのこほり)之韓亭(からとまり)舶泊経三日於時夜月(やげつ)之光皎々流照(けうけうりうせうす)奄(ひさしく)対此華(このくゎ〔=月華〕にたいし)旅情悽噎(せいいつす)各陳心緒聊以裁(いささかにつくる)歌六首」の第1首。男。左注に、「右一首大使」。
【訓注】大君(おほきみ=於保伎美)。遠の朝廷(とほのみかど=等保能美可度)。日(け=気)。恋ひ(こひ=古非)。韓亭(からとまり)[「福岡市西区宮浦(みやのうら)付近。<亭>は宿駅の意で、船の停泊する所、またはそこの宿舎。外国への出航と縁の深い港に用いられている」。3674題詞に<引津亭舶泊>、3681題詞に<肥前国松浦郡狛島亭舶泊>]。
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