2018-0829-man2927
万葉短歌2927 うらぶれて2739
うらぶれて 離れにし袖を またまかば
過ぎにし恋い 乱れ来むかも ○
2739 万葉短歌2927 ShuF539 2018-0829-man2927
□うらぶれて かれにしそでを またまかば
すぎにしこひい みだれこむかも
○=出典未詳。
【編者注】「正述心緒」(2864-2963、100首)の第64首。男(女説も)。
【訓注】うらぶれて(浦触而)。離れ(かれ=可例)。まかば(巻者)。恋い(こひい=恋以)[下記注]。
【編者注-(助詞)い】依拠本は「強調を表わす副助詞」。『辞典』は、間投助詞、上代語、「上の語を強調する」、「体言、活用語の連体形に付く。」(三省堂『詳説古語辞典』) 「こひい」表現は、集中この1か所だけ。