2015-0128-man1628
万葉短歌1628 我がやどの1488
我がやどの 萩の下葉は 秋風も
いまだ吹かねば かくぞもみてる 大伴家持
1488 万葉短歌1628 ShuD717 2015-0128-man1628
□わがやどの はぎのしたばは あきかぜも
いまだふかねば かくぞもみてる
○大伴家持(おほともの やかもち)=原文は「大伴宿祢家持」。03-0403歌参照。
【編者注】「大伴宿祢家持、時じき藤の花、并(あは)せて萩の黄葉(もみち)の二つの物を攀(よ)ぢて、坂上大嬢に贈る歌二首」の第2首。「秋相聞」三十首(08-1606~1635)の第23首。左注読下しに、「右の二首は、天平十二年庚辰(かのえたつ)の夏の六月に往来す。」
【訓注】我がやどの(わがやどの=吾屋戸之)。萩(はぎ=芽子)。もみてる(毛美照)[(黄葉)]。