― 挽 歌 ―
2011-1116-man0415
万葉短歌0415 家ならば0366
家ならば 妹が手まかむ 草枕
旅に臥やせる この旅人あはれ 聖徳皇子
0366 万葉短歌0415 ShuB271 2011-1116-man0415
□いへならば いもがてまかむ くさまくら
たびにこやせる このたびとあはれ
○聖徳皇子(しゃうとこの みこ)=原文題詞は「上宮聖徳皇子(かみつみやの …)。聖徳太子(しょうとくたいし)が現用通名。<十七条憲法や位階制度を制定、隋との国交を結び、仏教に深く帰依した。推古三十年(622)没。四十九歳。「上宮」は、推古天皇が太子をいつくしむあまり、宮の南の上殿(かみつみや)に住まわせたことによる称辞(推古紀元年)。>
【編者注】聖徳太子の歌は、この一首。
【編者注】挽歌は「死者の棺を挽く歌」、『万葉集』では「哀悼・哀切の歌」一般。