***** 万葉集 巻15(3578~3785、二百八首) 始 *****
2020-0503-man3578
万葉短歌3578 武庫の浦の3323
武庫の浦の 入江の洲鳥 羽ぐくもる
君を離れて 恋に死ぬべし ○
3323 万葉短歌3578 ShuH020 2020-0503-man3578
□むこのうらの いりえのすどり はぐくもる
きみをはなれて こひにしぬべし
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(題詞の略称、3578~3722、一四五首)の第1首。妻、贈歌。
【題詞】遣新羅使人等(けんしらきしじんら)、別れを悲しびて贈答(ぞうたふ)し、また海路(かいろ)にして情(こころ)を慟(いた)みして思(おも)ひを陳(の)べ、并(あは)せて所に当りて誦(うた)ふ古歌
【訓注】武庫の浦(むこのうら=武庫能浦)[「兵庫県武庫川の河口」。03-0358武庫浦乎(むこのうらを)、ほか]。洲鳥(すどり=渚鳥)[「洲に棲む鳥」。07-1162湊之渚鳥(みなとのすどり)、ほか]。羽ぐくもる(はぐくもる=羽具久毛流)[「羽で包んで暖め育てる」]。
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