2018-1009-man2967
万葉短歌2967 年の経ば2779
年の経ば 見つつ偲へと 妹が言ひし
衣の縫目 見れば悲しも ○
2779 万葉短歌2967 ShuF571 2018-1009-man2967
□としのへば みつつしのへと いもがいひし
ころものぬひめ みればかなしも
○=出典未詳。
【編者注】「寄物陳思」(2964-3100、137首)の第4首。男。
【訓注】妹が言ひし(いもがいひし=妹之言思)。見れば悲しも(みればかなしも=見者哀裳)。
【類想歌】04-0514 我(わ)が背子が 着(け)せる衣の 針目おちず 入りにけらしも 我(あ)が心さへ 作者未詳
15-3753 逢はむ日の 形見にせよと たわや女の 思ひ乱れて 縫へる衣ぞ 作者未詳