2012-0628-man0643
万葉短歌0643 世の中の0578
世の中の 女にしあらば 我が渡る
痛背の川を 渡りかねめや 紀女郎
0578 万葉短歌0643 ShuB562 2012-0628-man0643
□よのなかの をみなにしあらば わがわたる
あなせのかはを わたりかねめや
○紀女郎(きの いらつめ)=題詞脚注に、「鹿人大夫(かひとの まへつきみ)の娘で、名は小鹿(をしか)。安貴王(あきの おほきみ)の妻。」
【編者注】題詞原文は、「紀女郎怨恨歌三首」。その第一首。
【訓注】世の中(よのなか=世間)。女(をみな)。我が(わが=吾)。痛背(あなせ)。