2020-0603-man3608
万葉短歌3608 天離る3353
天離る 鄙の長道を 恋ひ来れば
明石の門より 家のあたり見ゆ ○
3353 万葉短歌3608 ShuH056 2020-0603-man3608
□あまざかる ひなのながちを こひくれば
あかしのとより いへのあたりみゆ
〇=出典未詳。
【編者注】遣新羅使人等の歌(3578~3722、一四五首)の第31首。「当所誦詠古歌」第7首。男。左注(読下し)に、「柿本朝臣人麻呂が歌には<大和島見ゆ>といふ。
【訓注】天離る(あまざかる=安麻射可流)。雛の長道(ひなのながち=比奈乃奈我道)[下記注]。明石の門(あかしのと=安可思能門)[「明石海峡」]。家(いへ=伊敝)。大和島(やまとしま=夜麻等思麻)[「大和の方向に見える生駒・葛城連峰。海上から見える陸地を〈島〉といったもの」]。
【依拠本注-鄙】畿内以外の、大和朝廷の統治圏内をいう。遠国をさすことが多い。
【編者注-鄙】ひな。01-0028(長歌)夷、02-0227夷、03-0255夷、など。
【柿本人麻呂歌】03-0255 天離 夷之長道従 恋来者 自明門 倭島所見
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