2020-1213-man3807
万葉短歌3807 安積香山3543
安積香山 影さへ見ゆる 山の井の
浅き心を 我が思はなくに ○
3543 万葉短歌3807 ShuH408 2020-1213-man3807
□あさかやま かげさへみゆる やまのゐの
あさきここころを わがおもはなくに
○=作者未詳、娘子(をとめ)。
【編者注】第1部(3786-3815、三十首)の第22首。女。左注に、陸奥国へ遣わされ葛城(かづらきの)王が、国司の応対に不興を催した、そのとき前(さきの)采女の娘子が取りなして詠歌して、と。
【訓注】安積香山(あさかやま)[「福島県郡山市北郊の日和田(ひわだ)の山とも、西北郊の片平の山とも」]。我が(わが=吾)。
【編者注-仮名序】紀貫之の『古今集』仮名序が、「うたのちゝはゝ・・・てならふ人の、はじめ」として挙げる二首の一。