万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1657 官にも1516

2015年03月06日 | 万葉短歌

2015-0306-man1657
万葉短歌1657 官にも1516

官にも 許したまへり 今夜のみ
飲まむ酒かも 散りこすなゆめ  

1516     万葉短歌1657 ShuD759 2015-0306-man1657

つかさにも ゆるしたまへり こよひのみ
  のまむさけかも ちりこすなゆめ 

=未詳、作者名なし。
【編者注】題詞は、「和(こたふる)歌一首」。「冬相聞(08-1655~1663 九首)」の第3首。左注に、右は禁酒令(天平四年[732]か)によって、一人二人の親しい者だけに飲楽が許されることから、和(こたふる)人がこの「発句」(一句・二句)を作った、と。
【訓注】官(つかさ)。許し(ゆるし=縦)。今夜(こよひ)。ゆめ(由米)[否定辞に接続する語として、01-0073、03-0246、04-0950、-0660など]。