万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1653 今のごと1512

2015年03月02日 | 万葉短歌

2015-0302-man1653
万葉短歌1653 今のごと1512

今のごと 心を常に 思へらば
まづ咲く花の 地に落ちめやも  県犬養娘子

1512     万葉短歌1653 ShuD754 2015-0302-man1653

いまのごと こころをつねに おもへらば
  まづさくはなの つちにおちめやも

県犬養娘子(あがたの いぬかひの をとめ)=未詳。「<娘子>は出身地名と結びつくのが習い。これは氏族名に接続する珍しい零の一つ。」 この一首。
【編者注】題詞は、「県犬養娘子依梅(梅に寄せて)発思(思ひを発[おこ]す)歌一首」。「冬雑歌(08-1636~1654 十九首)」の第18首。
【訓注】今のごと(いまのごと=如今)。まづ咲く花(まづさくはな=先咲花)。