さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『わたしはマララ』

2014-03-04 13:08:16 | 児童書
 15歳の少女マララは下校途中のスクールバスの中で至近距離から、この地を支配するタリバンにより頭部をコルト45で撃たれた。
生死の境をさ迷うマララはイギリスの病院に移され、奇跡的に一命を取り留めた。そして9カ月後、16歳になったマララはニューヨーク
の国連本部で全世界に向け、教育の大切さを訴える演説をおこなった。
この演説で、マララは史上最年少のノーベル平和賞の候補者となり、マスコミに大きく取り上げられ話題になった。

 ・書名  『わたしはマララ』

 ・著者  マララ・ユスフザイ  クリスティーナ・ラム

 ・訳者  金原瑞人∔西田佳子

 ・出版社 株式会社学研パブリッシング  2013年12月初版  \1600∔税

 
 本書は大人の私でも一冊読み終えるのに、かなりの根気と時間を費やした。その理由を挙げれば、マララの生まれ育ったパキスタンとその周辺の国の歴史や民族間の紛争、そして政治や宗教、文化、生活様式等が私たちが今生きている日本とあまりにも異なり、なかなか理解しずらい点にあると思う。
 あとがきに、「わたしは"タリバンに撃たれた少女〟だとは思われたくない。“教育のために戦った少女〟だと思われたい。そのために、
わたしは人生を捧げるつもりだ」と記されている。是非大人が手にとってよんでいただきたい一冊です。