さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

新刊紹介『トキよ未来へはばたけ』

2011-05-11 14:55:00 | 児童書
 新緑がひときわ鮮やかで 美しい季節となり、鳥たちの動きも一段と活発になってきた。あのガビ鳥も今年もまたやってきて 大きな囀りが聞かれる。

日本では五月に「愛鳥週間」が設定されているが、私たちが日常生活をしている市街地や
林・森・草原・海辺・水辺・などではおよそ200種以上の野鳥を観察することができるそうだ。  

だが一方では、日本書記に初めてトキのことばが記され以来、トキ色の美しい羽根をはばたかせ、悠然と日本の空を飛んで 人々に親しまれてきたトキが、時代とともにその数が
減少し、昭和35年に国際保護鳥に指定されるも 平成15年に日本最期のトキであるキンが死亡して、国内からは絶滅してしまった。

 現在日本では 中国から借り受けたトキのペアから 次々と雛が孵り、平成20年に10羽を自然に放つまでになった。しかし・・・

 ・ 書名  『トキよ未来へはばたけ』ニッポニア・ニッポンを守る人たち

 ・ 国松俊英 著
 
 ・ 出版社 くもん出版  2011年3月初版 \1500+税

 ・ グレード 小学校高学年~

 本書はトキの歴史と絶滅から守ろうとした人たちをたどり、野生復帰を見ざし 放鳥されているトキを通して わたしたちと自然の生きものとの関係を考える一冊です。

また、本書には写真もたくさん掲載されていて、社会科の授業にも参考となると思います。児童のみならず、大勢の大人にもお勧め本です。