さわやか通信

心地よい風とさわやかな空気 すてきな花を探して旅にでよう

セミナーに参加して

2009-12-16 14:43:08 | ひとこと
 数日前ある団体が主催するセミナーにお誘いを受けて参加した。

講師としておいで頂いた方は、若干29歳の青年だった。

この青年はただの若者ではない。現在韓国にある日本軍「慰安婦」歴史館で
学芸員として働く傍ら、付設されている日本軍「慰安婦」被害女性が、共同生活を
している「ナヌムの家」(分かち合いの家)でかなり高齢になられたハルモニ方のお世話をされている青年なのだ。

彼はかつて派遣留学制度で、延世大学で一年間交換留学をされていた時、ナヌムの
存在を知り、ボランティアとして通う。

その後この日本人の青年は、戦後世代として日本の戦争被害を学び伝える責任が
あるのだと決心し、今ではナヌムに付設する「日本軍『慰安婦』歴史館」の研究員として働き始めて約四年がたつそうだ。

日本人の一青年を突き動かしたものは一体なんなのか?

彼は数十枚のスライドを上演しながら、
・ナヌムの家とは、その歴史は・・
・ハルモニたちのこと
・なぜ関わることになったのか
・私たちはこの問題をどう受けとめたらよいのか
・なぜ日本人男性として
など一時間半にわたって講演をされた。

この歴史館には年間およそ五千人の人が訪れるそうだが、その半数は日本人で、しかも若者や修学旅行生も訪れて、この青年の説明を食い入るように聞いてくれるとのこと。

私は、今さらながら自分自身の歴史認識の甘さを想いしらされた気がする。