Dusty Blue / Howard McGhee
忙しい時には色々な用事が重なるもの。それにトラブルがあると不思議と連鎖現象が起こって彼方此方で大騒ぎ。久々にバタバタしててんてこ舞いの毎日であった。雪でゴルフはお預けであったので、ドタキャンせずに済んでよかったのだが・・・。
おかげで、ゆっくりオーディオセットの前に座ることもなく、雪の後遺症で車にも乗らない日が続き、iPhone用のイヤフォーンはどこかで落とすし、ライブにも行けずで、ジャズを聴かない日が続いた。禁断症状が過ぎると不思議と聴かなくても済むようになってしまうので怖いものだ。
人生山あり谷あり、忙しい時もあれば暇な時もある。何をやっても上手くいく順風満帆な時もあれば、一転どん底を味わう事も。まあ、自分はこの歳になると何が起こっても、いちいち苛つくことなく変化を楽しむようにしているが。
昨日の夜のマイクプライスビッグバンドのライブから久々にジャズの音色に接するように。ぼちぼちペースを戻すことにする。さてブログの方は何にしようかと思ったが、迷った時はまずは定番から。1960年のペッパーアダムスから再開することにする。
バード&アダムスのクインテットが地方のツアーを本格化させたのはこの年の後半、有名なハーフノートのライブのアルバムもあるが、それは後日。
その前にアダムスは、再起を果たしたトランペッターハワードマギーの復活アルバムに付き合っている。
この当時、麻薬で一時活動を中断せざるを得なかったジャズメンは多くいたが、このハワードマギーもその一人。活動を始めたのは40年代。ビバップ創世記にはガレスピーなどと肩を並べて活躍していたが、これからという時に一線を退く。50年代の半ばのハードバップの始まった時期にも復活を果たすが、またもや療養生活に。結局華々しい舞台での活躍がないままに60年代を迎えていた。
この間、ジャズは変遷を遂げたが、よく謳うマギーのトランペットは大きな変化は無く、じっくり熟成された形での再度のお披露目となった。
よく、渋い味わいのあるプレーを「いぶし銀」のようなプレーという表現を使う。このアルバムのタイトルはDusty Blue、汚れた埃っぽいグレーがかった青という意味。青といえば、Sky BlueあるいはNavy Blueが青の良さを表すことが多いが、このアルバムにはこのDusty Blueが実にしっくりくる。
曲は、マギーのオリジナル有、スタンダードありで変化に富んでいるが、どの曲でも、きらびやかさや派手さは無いがトランペットの本来のチャーミングな音色が実に心地よい。
ストレートにうたいあげる ”I Concentrate on You” などは絶品だ。
このアルバムでは4管編成だが、マギーのトランペットにスポットライトが当たっており、他のプレーヤーのソロの出番は少ない。アダムスのソロもGroovin’ Highのみで、他の曲ではアンサンブルワークに徹しているが、アダムスをはじめとした若手のバックが先輩の復活を引き立てて、バックで称えている様子が窺える。
このアルバム自体は、マギーの好プレーで名盤として取り上げられることも多く、ステレオ初期の好録音盤として紹介されることもあるアルバムだが、こんなアルバムにもアダムスはちょい役であったが参加していた。アダムスが参加しているアルバムには不思議と駄作が少ないように思う。
1. Dusty Blue Howard McGhee 2:53
2. The Sound of Music Oscar Hammerstein II / Richard Rodgers 3:22
3. I Concentrate on You Cole Porter 4:06
4. Sleep Talk Howard McGhee 2:55
5. Park Avenue Petite Benny Golson 3:32
6. Flyin' Colors Howard McGhee 5:52
7. With Malice Towards None Tom Macintosh 4:02
8. Groovin' High Dizzy Gillespie 4:19
9. Cottage for Sale Larry Conley / Willard Robison 4:28
Howard McGhee (tp)
Bennie Green (tb)
Roland Alexander (ts)
Pepper Adams (bs)
Tommy Flanagan (p)
Ron Carter (b)
Walter Bolden (drums)
Recorded in NYC, June 13, 1960
忙しい時には色々な用事が重なるもの。それにトラブルがあると不思議と連鎖現象が起こって彼方此方で大騒ぎ。久々にバタバタしててんてこ舞いの毎日であった。雪でゴルフはお預けであったので、ドタキャンせずに済んでよかったのだが・・・。
おかげで、ゆっくりオーディオセットの前に座ることもなく、雪の後遺症で車にも乗らない日が続き、iPhone用のイヤフォーンはどこかで落とすし、ライブにも行けずで、ジャズを聴かない日が続いた。禁断症状が過ぎると不思議と聴かなくても済むようになってしまうので怖いものだ。
人生山あり谷あり、忙しい時もあれば暇な時もある。何をやっても上手くいく順風満帆な時もあれば、一転どん底を味わう事も。まあ、自分はこの歳になると何が起こっても、いちいち苛つくことなく変化を楽しむようにしているが。
昨日の夜のマイクプライスビッグバンドのライブから久々にジャズの音色に接するように。ぼちぼちペースを戻すことにする。さてブログの方は何にしようかと思ったが、迷った時はまずは定番から。1960年のペッパーアダムスから再開することにする。
バード&アダムスのクインテットが地方のツアーを本格化させたのはこの年の後半、有名なハーフノートのライブのアルバムもあるが、それは後日。
その前にアダムスは、再起を果たしたトランペッターハワードマギーの復活アルバムに付き合っている。
この当時、麻薬で一時活動を中断せざるを得なかったジャズメンは多くいたが、このハワードマギーもその一人。活動を始めたのは40年代。ビバップ創世記にはガレスピーなどと肩を並べて活躍していたが、これからという時に一線を退く。50年代の半ばのハードバップの始まった時期にも復活を果たすが、またもや療養生活に。結局華々しい舞台での活躍がないままに60年代を迎えていた。
この間、ジャズは変遷を遂げたが、よく謳うマギーのトランペットは大きな変化は無く、じっくり熟成された形での再度のお披露目となった。
よく、渋い味わいのあるプレーを「いぶし銀」のようなプレーという表現を使う。このアルバムのタイトルはDusty Blue、汚れた埃っぽいグレーがかった青という意味。青といえば、Sky BlueあるいはNavy Blueが青の良さを表すことが多いが、このアルバムにはこのDusty Blueが実にしっくりくる。
曲は、マギーのオリジナル有、スタンダードありで変化に富んでいるが、どの曲でも、きらびやかさや派手さは無いがトランペットの本来のチャーミングな音色が実に心地よい。
ストレートにうたいあげる ”I Concentrate on You” などは絶品だ。
このアルバムでは4管編成だが、マギーのトランペットにスポットライトが当たっており、他のプレーヤーのソロの出番は少ない。アダムスのソロもGroovin’ Highのみで、他の曲ではアンサンブルワークに徹しているが、アダムスをはじめとした若手のバックが先輩の復活を引き立てて、バックで称えている様子が窺える。
このアルバム自体は、マギーの好プレーで名盤として取り上げられることも多く、ステレオ初期の好録音盤として紹介されることもあるアルバムだが、こんなアルバムにもアダムスはちょい役であったが参加していた。アダムスが参加しているアルバムには不思議と駄作が少ないように思う。
1. Dusty Blue Howard McGhee 2:53
2. The Sound of Music Oscar Hammerstein II / Richard Rodgers 3:22
3. I Concentrate on You Cole Porter 4:06
4. Sleep Talk Howard McGhee 2:55
5. Park Avenue Petite Benny Golson 3:32
6. Flyin' Colors Howard McGhee 5:52
7. With Malice Towards None Tom Macintosh 4:02
8. Groovin' High Dizzy Gillespie 4:19
9. Cottage for Sale Larry Conley / Willard Robison 4:28
Howard McGhee (tp)
Bennie Green (tb)
Roland Alexander (ts)
Pepper Adams (bs)
Tommy Flanagan (p)
Ron Carter (b)
Walter Bolden (drums)
Recorded in NYC, June 13, 1960
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Howard McGhee | |
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