A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ジェリーダジオンのリーダーアルバムはあまり聴いたことがないが・・・

2013-04-12 | Thad Jones & Mel Lewis & VJO
Beauties of 1918 / Charlie Mariano - Jerry Dodgion Sextet

昨年もVanguard Jazz Orchestraが来日した。最近続けての来日は宮嶋みぎわさんのお陰だ。ファンとして感謝の念に堪えない。今年の夏も来日するようなので楽しみだ。

昨年来日したメンバーで、久しぶりで嬉しかったのがリードアルトにジェリーダジオンが加わっていたこと。サドメルのオーケストラの創設メンバーで、’68年の初来日の時もメンバーの一員として加わっていた
それからかれこれ50年近く。一体何歳になったのであろうか、確かに歳を感じさせるのは否めないが、元気なプレー振りを見て嬉しくなった。50年前には、貫禄十分のジェロームリチャードソンの隣であまり目立たない存在であったが。

このダジオンは、70年代を中心にセッションに加わったアルバムはたくさんある。あのハンコックの名盤”Speak Like A Child”のアルトフルートはこのダジオンだ。
元々西海岸の出身、50年代はジェラルドウィルソンやレッドノーボ、そしてベニ―グッドマンのバンドにも加わっていたが、60年からはニューヨークに居を移して、サドメルやデュークピアソンのオーケストラに加わる一方で、スタジオワーク中心で活躍を続けていた。

このダジオンセッションへの参加は多いが、自己のリーダーアルバムとなると晩年の”Jerry Dodgion & The Joy Of Sax”以外思い浮かばないが・・・・
50年代の録音にチャーリーマリアノと共演したアルバムがある。自分の所有盤はFreshsoundから再発されたものだが、オリジナルは”Beauties of 1918”というWorld Pacificのアルバム。



マリアーノとダジオンの2アルトの双頭グループというと、丁度この頃活躍していたPhil & Quillが思い浮かぶ。このグループは両者の熱っぽい演奏が売りであったが、この2人の演奏は、ウェストコーストのグループということもあり、Phil & Quillに較べればいくらか感じがするのは否めないが、それでも2人とも力強いプレーだ。
このセッションに参加している、シェリーマン曰く、当時「マリアーノは評価されていないプレーヤーだ」との事だが、ダジオンもそれに輪を掛けてUnder ratedなプレーヤーだろう。このアルバムを聴く限りは、当時のウェストコースのトッププレーヤーにも決して引けをとらないプレーだ。

タイトルの「1918年の美人達」の通り、このアルバムに選ばれた曲は当時の古い曲ばかり。日本風に言えば「美しき大正時代の流行歌をジャズの調べに乗せて」といった雰囲気だが、演奏自体は当時のウェストコースとサウンド。フェルドマンのバイブが清清しさを増している。マリアノ、ダジオンの西海岸時代の演奏が楽しめる一枚だ。



1. After You've Gone (Creamer, Layton) 4:49
2. When Johnny Comes Marching Home   (L. Lambert) 5:13
3. Deep River (H. Burleigh) 5:40
4. Till We Meet Again (Egan, Whiting) 4:15
5. K-K-K-Katy (J. O'Hara) 5:27
6. 'til The Clouds Roll By (Kern, Bolton, Wodelhouse) 2:39
7. Over There   (G.M. Cohan) 4:22
8. Ja Da (B. Carelton) 4:17
9. Hello, Central, Give Me No Man's Land (Lewis, Young, Swartz) 3:57
10. Vamp's Blues (Charlie Mariano) 7:05

Charlie Mariano  (as,,recorder on 3)
Jerry Dodgion  (as,fl)
Victor Feldman (vib)
Jimmy Rowles  (p)
Monty Budwig  (b)
Shelly Manne  (ds)

Recorded December 10 & 11, 1957 at Radio Recorders, Los Angeles, California
Produced by Russ Freeman

ビューティーズ・オブ1918
クリエーター情報なし
EMIミュージックジャパン
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